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参拾壱話 必要 ページ33

Aside


A『(何だ…ちゃんと笑顔になれるじゃないか)』


クス…

俺は広間の外で様子を見ていた。
が、必要はなかったようだ。
それを見て無意識的に口元が緩む。


__回想__

少し前…


A『失礼する…』


山南「おやおや、これはまた珍しい客ですね」


俺は広間に来る前、千鶴が山南の部屋から出るのを確認し、山南の所へ訪れていた。


山南「今日はやけに客が多いですね。
もしかして氷室君も雪村君と同じようなことおっしゃるのですか?」


A『簡単に言えばそうだな』


山南は俺を少し睨むように見ていたが、俺は気にせず話を続ける。


A『お前の気持ちは分かるつもりだ。

俺も剣士…剣を握れない苦しさ、己の無力さや悔しさも俺は知っている。
が、お前は何時まで逃げているつもりだ?』


山南「逃げる?おかしな事を言うのですね…
私は逃げていると言うのですか?」


A『嗚呼、そう俺には見える

俺から見れば剣が使えない千鶴の方がお前よりも力があると思うが?』


山南「ツ?!あなたは何が言いたいのですか?
言っていい事と悪い事がありますよ?(キッ」


山南は冷静を保っているようだが、眼鏡の向こうに見える目は怒りが込められている。
それでも俺は話すのを止めなかった。


A『千鶴は剣を握れなくとも、己が出来ることを見つけ役立とうとしている。先ほども千鶴はお前の力となろうとしていた』


山南「……?!」


A『だがお前は己の弱さに負け、逃げている。お前は本当に必要とされなくなったのか?』


山南「……」


A『話が長引いたな…

それと、幹部達が心配している。戻るを勧める』


そうして俺は山南の部屋を後にした。


__回想終了__


そして現在に至る


A『(もう大丈夫だろう…)』


俺は少し胸を撫で下ろし広間を後にした。

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★紅葉☆くれは★(プロフ) - マリサさん» はい!マリサさん、コメントありがとうございます!蝶 チョウはテフとも読みますが、蝶 チョウの読み方を略してチウにしてます。ちょっとこだわりが欲しかったので(^-^;) (2015年12月25日 16時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
マリサ(プロフ) - 題名がセッカノチウになってるのはわざとですか? (2015年12月25日 13時) (レス) id: 895025f1f8 (このIDを非表示/違反報告)
★紅葉☆くれは★ - いいえカヨさん!沖田さん落ちではないです!未定何です(`・ω・´) (2015年7月29日 16時) (レス) id: 854218fb99 (このIDを非表示/違反報告)
カヨ - だけど、沖田がメインになっているから、どうなるんだろう? (2015年7月29日 16時) (レス) id: 1bd018f9e0 (このIDを非表示/違反報告)
★紅葉☆くれは★ - ですよね笑笑もう恐ろしくて夢に出てきたらと思うとゾッとします…ヒイィィ(゜ロ゜;三;゜ロ゜)ヒイィィ (2015年7月29日 0時) (レス) id: 854218fb99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:★紅葉☆くれは★ x他2人 | 作者ホームページ:http://seekanoteu  
作成日時:2015年5月20日 19時

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