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カフェテリアでの話(1)〜アーヤside〜[5] ページ5

秀明に着き、ふと掲示板を見ると
『休み時間、カフェテリアに集合!若武』 と書かれていた。

'!'が付いているという事は、何か事件でもあったのかもしれないと思ったから、
授業が終わったらすぐに飛び出せるように、頑張ってノートをとった。


そして、授業が終わると
事件ノートをつかんで、カフェテリアへ猛ダッシュ!


はぁはぁはぁ…。

ダッシュしたおかげで、 カフェテリアにはまだ上杉君と小塚君しかいなかった。

「あっ、アーヤだ。」

小塚君が気づいて、手招きしてくれた。

「久しぶり、小塚君、上杉君。」

私は、2人がいるテーブルに向かった。

すると、上杉君が自分の隣の椅子を引いてくれた。

上杉君が、そんな事をしてくれるなんて、珍しいな。

「あっ、ありがとう。飲み物、買って来てもいい?」

上杉君が引いてくれた椅子に座って、私は言った。

「じゃ、オレらの分もお願い。オレ、エスプレッソにする。」

と、上杉君が言って財布を渡した。

「小塚君は?」

「僕は…、カフェオレ。ありがとう。」

小塚君も、財布を渡した。

わぁ、小塚君の財布、プーさんだ!

「ううん、大丈夫だよ。小塚君のお財布、プーさんなんだね!」

そう言うと、小塚君はちょっと赤くなった。

「3年生の時から使ってるんだ。」

「そうなんだ!じゃあ、行ってくるね。」

今日、私はお金を持って来ていた。

毎回毎回、黒木君とかにおごって貰うのは
黒木君だって迷惑だから、持って来る事にしたんだ。

私の財布には、625円入っている。

「ホットチョコレートと、エスプレッソと、カフェオレ下さい。」

「はい、○○○円です。少々お待ち下さい。」

私がお金を払うと、お姉さんが
ホットチョコレートとエスプレッソとカフェオレと、レシートの載ったトレーを渡してくれた。

「ありがとうございます。」

「勉強頑張って下さいね。」

お姉さんが微笑んだ。
トレーを持った私の手も、そして心も、温かくなった。

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希緒 - 楠なーさん» ありがとandこれからも宜しくd(ゝ∀・*)ネッ☆ (2017年6月2日 18時) (レス) id: 6b330cfe2f (このIDを非表示/違反報告)
楠なー - 希緒さん» りょーかいです!頑張れandこれからもよろしく( *´艸`) (2017年6月1日 11時) (レス) id: 7164bf1d64 (このIDを非表示/違反報告)
希緒 - 楠なーさん» ありがと(*´∀`*) でも、取り敢えず自分で頑張ってみよっかな お手上げになったら宜しくお願いします(笑) (2017年6月1日 0時) (レス) id: 6b330cfe2f (このIDを非表示/違反報告)
楠なー(プロフ) - 続編の行き方教えましょうか? (2017年5月29日 0時) (レス) id: 20b5ed2b90 (このIDを非表示/違反報告)
楠なー(プロフ) - 希緒さん» 普通に尊敬するよー。だからコメントも評価もしたし。ありがとう! (2017年4月30日 22時) (レス) id: 20b5ed2b90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:希緒 | 作成日時:2015年10月18日 4時

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