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カフェテリアでの話(2) 〜アサside〜[21] ページ24

「せっかく来てくれたのにごめんね。」

私が言うと、キョトンとする皆。

「実は、事件もご相談も何にもないの。
若武がリーダーの探偵チームKZってどんななんだろうって、興味もっただけだった。
それで、ちょっと狂言っていうか何て言うか…
まぁ、そんな感じのものを演じてみたんだけど…。」

ダメだ、あんまり分かってないみたい…。

若武なんて私が言った事の意味、全く分かってないみたいだし。


皆は、どういう事!?と騒ぎ始めた。

「おい、どういう事だよ?」

「何でそんな手間がかかる事したんだ?」

「意味分かんねぇ。」

「興味を持っただけで、わざわざ狂言なんか演じるのかな?」

「クソっ!おまえ、嵌めやがったなっ!」

若武が叫んだ。

「嵌めてないしっ!
あんたが勝手に変な解釈しただけでしょうが!
私は、あんたが『まさか、事件か?』って聞いてきた時、『うん。』なんて言わなかった!
『う〜ん。』って誤魔化しただけよ!?」

反射的に言い返した。

言われる事を想定してたのもあるしね。

黒木君たちが、私たちを見て苦笑している。

「若武はね、今日の事をすごく楽しみにしてたんだよ。」

と黒木君が言った。

「そうそう。
『真田が来るからじゃなくて、2回目の依頼が来たからだっ!』とか言ってすごく張り切ってたんだぜ。」

上杉君も言う。

へっ!?

嘘でしょ!?

若武が、私が来る事を楽しみにしてたなんて!

もし本当だったら嬉しいけど…
絶対、2回目の依頼が来たからだよ!

うん、ありえない。

絶対にありえないから!

「おい、若武、アサの事好きなのか?」

上杉君が聞く。

うっ、単刀直入…。

「こ、このオレがそんな事あるわけないだろ…っ!」

若武が言う。

ちょっと待ってちょっと待ってっ!

そんなにつっかえるんだったら、ちょっとは脈アリ!?

黒木君が、私の事を見てニヤニヤしてる。

もう…。

黒木君は、絶対私の思いに気付いてるよね、私の恋心に…。

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希緒 - 楠なーさん» ありがとandこれからも宜しくd(ゝ∀・*)ネッ☆ (2017年6月2日 18時) (レス) id: 6b330cfe2f (このIDを非表示/違反報告)
楠なー - 希緒さん» りょーかいです!頑張れandこれからもよろしく( *´艸`) (2017年6月1日 11時) (レス) id: 7164bf1d64 (このIDを非表示/違反報告)
希緒 - 楠なーさん» ありがと(*´∀`*) でも、取り敢えず自分で頑張ってみよっかな お手上げになったら宜しくお願いします(笑) (2017年6月1日 0時) (レス) id: 6b330cfe2f (このIDを非表示/違反報告)
楠なー(プロフ) - 続編の行き方教えましょうか? (2017年5月29日 0時) (レス) id: 20b5ed2b90 (このIDを非表示/違反報告)
楠なー(プロフ) - 希緒さん» 普通に尊敬するよー。だからコメントも評価もしたし。ありがとう! (2017年4月30日 22時) (レス) id: 20b5ed2b90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:希緒 | 作成日時:2015年10月18日 4時

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