【進撃】年上の特権 (リヴァイ)

#22　you ページ23

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窓から見える外の景色は車の速度と共に見慣れない景色から見慣れた景色へと変わっていくたびに私の気持ちはどんどんシュンとしてしまう






車に乗ってからはお互い一言も発せず、ただ車のエンジン音や外で歩く人たちの声、風の音が微かに聞こえるだけ






「..........」



「..........」




あの角を左に曲がればもうすぐで家に着いちゃう、そう思った時だった




「なあ」



「ん？」



「......楽しかったか？」



「......ふぇ？」




突拍子もなくそう言うから腑抜けな声が私の口から漏れた




「..........」




「..........」




いつもならそんな私をいじるのに今回は違った。なにか言わなきゃ、と焦りを感じる無言の空間




「......楽しかったよ？」



「......ならいい」



「....久々に会えて......嬉しかった」





つい本音が口から漏れ、一気に恥ずかしくなって俯いていた顔を思わず窓の外に移した





「ああ、俺もだ」





「！？！？」




予想外の返答に窓の外に移した顔を勢い良くリヴァイの方に向けた




“その言葉にはどんな意味があるの？”

聞きたいことは今山ほどあるのに身体と心が噛み合わず声にならない





「もう、着くぞ」



リヴァイのその言葉によってハッと我に返る
その信号を超えて住宅街を右に曲がれば私の家
そしてその隣がリヴァイの家



刻々とサヨナラの時がくる




「おい」



「？」



「玄関みろ」



その言葉によって遠目からゆっくりと車で家に近づくとなにか玄関に人影が見えた





「！！！！」







そこには









玄関にうずくまった君がいた







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