検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:15,439 hit

他の男の匂い ページ1





・貴女が他の男の匂いを
つけていた時の彼ら




【碧棺左馬刻】

「お前、誰と会ってたんだ?俺に黙って。」

ただいまー。貴女が家に帰ってすぐです。
おう、おかえりと返してくれた彼の横を通った時、手首を突然掴まれます。
「男と遊びに出掛けるなんていい度胸じゃねえか。」
男物の香水の香りにめちゃくちゃにブチ切れますが内心すごく焦ってもいます。こうして怒った恐怖で彼女を支配することが正しいことではないと分かっているのに、怒りの感情はふつふつと湧き上がってきて、自己嫌悪に陥る左馬刻様。
部屋に篭もる左馬刻様の元に、貴女は今日買った香水を持っていきましょう。
どの匂いがいいかと試しているうちに匂いがついただけなのだと説明すれば彼の機嫌はきっと良くなります。



【入間銃兎】

「貴女から私以外の男の匂いがする理由(いいわけ)を述べる時間を差し上げた方が良いでしょうか?」

仕事から帰ってきた彼は、貴女の傍に来た時、身震いするほど綺麗な笑顔で問いかけてくるでしょう。
貴女が答えられないでいると、壁に押し付けられ、顔の横に手を突かれます。所謂壁ドンというやつですね。しかしときめいてる場合じゃありません。もはやそんな暇すらありません。聞いたことも無いような低い声で、「誰と会ったんだよ」「言えば楽になれるんだぞ?」と耳元で囁いてきます。まるで悪魔のように。
昔は男ぐせが悪かった貴女ですが、今は銃兎さん一筋。匂いも、出先で遊び相手だった男に偶然出会って執拗に付きまとわれたからで。恐怖と焦りから、涙ながらに銃兎さんにそれを説明すると彼は怖がらせて悪かった、と謝ってくれます。そしてその男の名前をしれっと聞いてきます。貴女が名前を言ったが最後、その男は豚箱行きでしょう。ご愁傷さまですね!



【毒島メイソン理鶯】

「左馬刻や銃兎の匂いでは無いようだな。誰かと会っていたのか?」

純粋に聞いてきます。
純粋だからこそ、その目が怖い。
しかも貴女と同じ空間に入った瞬間に言い出すので超人的な野生の嗅覚にビビります。
ここはノーと言わず素直に今日は仕事で男性の隣に座る機会があったと話しましょう。
そうでなければ…いや、そうであっても匂いの元の男はお料理されてしまうでしょう。
その日の夜、「Aは可愛いからすぐ他の男が寄ってきそうだ、」なんて真顔で言ってのけ、彼のものという印を付けられるでしょう。
りおさん意外と一番嫉妬深そうですよね……。

兎と獅子の話→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:笹倉 | 作成日時:2019年6月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。