【マギ】信じてた・・・〜仲間だと思っていたのは私だけ？〜

６話 ページ8

貴方SIDE

全ー貴「！！」

　みんなの表情が変わったのが分かる。さっきの様な敵を見ている様な感じはなくなっていて、
とても驚いた様なでもやっぱり悲しそうな顔をしていた。それもそうだよね。痛い目にあわすと言っているのに信じているから大丈夫だって言ってるんだもん。もしも私がそっち側にいたら絶対に驚いてるよ。

　貴「私はみんなが大好き。どんなに嫌われてもこれは変わらない。
　 前みたいに笑いあってたい！」

　手遅れじゃないなら―――

　可能性がゼロじゃないなら―――

　貴「だからどんな事をされても絶対に負けない！」

ジャ「・・・分かりました。」


パンッ


　貴「っ！・・・」

ジャーファルにほっぺを叩かれた。

痛い。

ひりひりする。

ヤム「Aちゃん・・・」

　貴「ヤム・・・」


パンッ


次は反対のほっぺを叩かれた。

やっぱり痛い

ヤム「悪いけど信じられないわ。」

いいよ。

私は信じてるから。

そしてみんなが少しずつ戸惑いながらも動きだしたかと思うと


ドカッ


バキッ


パンッ


殴ったり叩いたりの繰り返し。

へんな音がしたから骨が折れたかと思ったけどそこまでの痛みじゃないし大丈夫みたいだった。

だけどやっぱり

苦しい。

意識がもうろうとしてきた。

みんなが歪んで見える。

　貴「・・・みん、なし・・・んじて・・・る・・・」

そこで私の意識はなくなった。









　貴「ん・・・」

目を開けると小さな部屋の中にいた。

そして目の前には女性と男性、そして小さな子供がいた。

　貴「・・・私だ。」

見間違えるはずがない。目の前にいるのは死んでしまった両親と幼い頃の私がいた。

　貴「懐かしいな・・・」

夢だと分かっていても思ってしまう。

両親に抱き着きたい。

またしゃべりたい。

そう思ってしまう。

　子「ねぇお母さん！お父さん！今日ってね私の誕生日なんだよ！知ってる？」

そう無邪気に聞く私にお母さんは苦笑しながら答えた。

　母「もちろん分かってるわよ。私達の子供だもの。」

　父「分からないはずがないだろ？プレゼントも用意してあるしな、ほら」

そういって取り出したのは今じゃ私の『宝物』となっている１つの手紙とネックレスだった。


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区切り悪いけど次いきます。

　

　

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