【ワールドトリガー】空閑遊真の友人は近界では最強と言われていたブラックトリガーだった！！

トリガー起動２１ ページ23

あれから、Aはあの三人と少し打ち解けた







特に、風間とは“蒼さん”と“A”と呼び合えるまでに







三輪は“秀さん”と呼んでいる









太刀川は相変わらず“ヒゲ川”で太刀川は龍咲からAと呼ぶようになった









天羽はAが誰かと打ち解けあった事に対し、嬉しさも感じたが寂しさは倍に感じた








天羽は完全にAの事を妹視線で見て、Aは天羽の事を兄視線で見ているがお互い全く気付いていない








忍田はその光景を温かく見守っていた









また、その忍田も父親の様な目で見ているが全く気付いていない









そして、天羽とAは城戸に呼び出された









内容は天羽と夜の防衛任務にあたれ、であった








もちろん、普通のトリガーで余り建物を壊すな、更地にするな、を何回も言われた









今回の防衛任務にあたる部隊は、ガロプラ戦闘後のため警戒が強く多くの隊が参加する









太刀川隊、風間隊、嵐山隊、三輪隊、そして天羽とAの最強コンビだ









天羽とA二人は顔を見合わせ、面倒くさそうに頷いた









「……こんなにも大人数で動くとか嫌なんだけど……」









『…つっきー、ヒゲ川がいる…』









天羽とAは人気のいない場所を好み、よくその場所に出現する事を太刀川、風間、三輪は知っておりよく個人的にA達に会いに行っては会話をしていた









三輪とAに至っては、お互いに少し警戒していたがそれも徐々に自然と消えていった









太刀川は相変わらず二人にランク戦を申し込むが(無理やり)断られ、笑ってAの頭を撫でていた









風間もAに会っては太刀川の悪口を聞き少し笑って頭を撫でていた









この５人に良く分からない友情ができ、それは現在進行形である









友情といっても三輪は普通だが、太刀川、風間、天羽は完全に妹の様に可愛がっていた









『……頭撫でられ過ぎて髪の毛抜けそう…』









項垂れるAに天羽は微笑み、頭を撫でた









「……髪の毛ないAとか想像つかない…」









防衛任務までまだまだ時間があるのでAは目を閉じた









「…おやすみ」









天羽は寝息をたてるAに毛布をかけ、自分も目を閉じた

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