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番外編1. ページ12

「クーリスマスが今年もやぁってくるー…」

御 「もうきてんじゃねーか。」

「12月25日だろ?今日。」と白い息をはき、街中を歩く私達。部活の買い出しに来ているのだ。そんなんでなかったらどうしてこんな寒い日にこんなところまで来ているだろうか。

ー来るのなんて、カップルくらいでしょ…ー

ザクザクと雪を踏み、足跡がつくのを見ながらマフラーに顔を埋めた。ピカピカと光るイルミネーションに照らされながら、ほとんどの人が手を繋ぎながら楽しそうに歩いている。

正直言えば別に羨ましくはない。本当に切実に。

こんな日にこんなことを言ってしまったら、僻みに聞こえてしまうかもしれないが、断じてそんなことはない。

むしろ私は、カップルであってもこんな寒い日に出かけるのなんて御免被る。なにが楽しくてこんなところまでイルミネーションを見に来なければならないのか、気がしれない。

相変わらずカップルがいながらも顔がいい御幸は少し目立ちながらも私はその横を静かに歩いていた。勿論御幸だってそう。静かに。


モ 「見て!あそこのカップル!部活帰りかなー?すっごい美男美女!」

声をそんなに張り上げなくてもいいだろうと言うくらい声を出して、私たちの横を通りすぎた後にそう彼氏に告げている彼女。

それのせいでちらちらとこちらを見られる。だってこんな日にジャージなんて私達くらいだから。

「部活中だもんね…。」

少し対抗するようにぼそっとつぶやけば隣では眼鏡が白く曇って顔が見えなくなっている御幸。マフラーに顔を埋めているせいだ。

「御幸、それ、前見えるの?」

御 「んー、多分大丈夫。」

「じゃ、大丈夫か。」

御 「お前それ、冷たくね?」

そんなの知らないとばかりに、手袋は持っていない私は、はぁーっと息を手に吹きかけながら赤くなった手を温める。御幸は「無視かよ。」なんて苦笑いしながらまっすぐ前を向いた。

ー手袋、買おうかなぁ…ー

そんなことを考えながら見えてきたスポーツ用品店。ゴールは目の前だ。私は少し小走りにスポーツ用品店の手前まで行く。

店の中に入れば、ふわっと木の香りを乗せて、暖かい空気が私を包んだ。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 幼馴染   
作品ジャンル:恋愛
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あーちゃん(プロフ) - 105話、成瀬が倒れた(?)過程がないので、ちょっと分かりにくいです(・・;) (2023年1月20日 23時) (レス) @page44 id: 5c50c73791 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 (2019年7月7日 21時) (レス) id: 97c0d12c03 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 咲さん» 続編おめでとうございます!これからも見ます。頑張ってください! (2019年7月7日 20時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 咲さん» 今回も面白かったです!御幸と主人公ちゃん、いつかくっついてほしいですねぇ…これからも頑張ってください! (2019年7月5日 21時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» ありがとうございます!返信ゆっくりですが、是非続けてみてくださると嬉しいです! (2019年6月29日 20時) (レス) id: 97c0d12c03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年9月16日 17時

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