笑っていて欲しくて。５ーRyota.kー

２１３ 夢主side ページ20

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『･･････♡』


涼介｢今日は本当にNG｣


『･･････。』









そう言ったっきり

朝から部屋に閉じこもってしまった涼兄



笑顔で掲げた絵本は行き先を失い

うるうると目に涙がたまる始末









母｢A、いつまでそうしてるの？

そんな所に立ってたってお兄ちゃん出てこないわよ｣









折角の休日なのに


いつもなら二人で絵本読んで

毎週恒例の朝のアニメを見るのに









『お兄ちゃんがお兄ちゃんの役割をしてくれない』









1人寂しく朝食

1人寂しくアニメ鑑賞

1人寂しく読書









母｢ママと公園でも行く？｣









あまりの静けさを不憫に思ったのか

昼過ぎにそんな言葉を投げかけられたけども



公園も涼兄がいないと意味ないんです

そもそも私、インドア派です




かと言って真剣な兄を邪魔するほど

落ちぶれた妹ではないので



せめてもの抵抗でふて寝をすることにしました









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まぁ、分かっていたことだけれども









『眠くない』









そりゃあ昼間にあんだけ寝ましたし


いつもだったらなんだかんだ構ってくれる兄のおかげで遊び疲れて寝るけど

今日は本当に一切私の存在は無視だったので








ただ問題があるとすれば


一度は寝たのに変な時間に目が覚めたということだ



時刻は丁度長針と短針がてっぺんで重なり合うあたり









(お水飲も･･･。)

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