悪魔⇒32 ページ34
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「…泣き腫らして目でそんな事言われても怖くないわよ」
「でしょうね。私があなたの立場だとしても怖くないわ」
そんなに腫れているのか。鏡がないので確認出来ないが、きっと醜い顔をしているのだろう。私は床に視線を落とした。
「…Aの本性がどうであろうと、AはAだ。変わらない」
征十郎がそう断言する。私を肯定されたみたいで、心が温かくなる。好きだなぁ。純粋に、そう思った。
「それに、白百合がAをぶったことは確かだ」
「……でも、私は…」
「でもじゃねぇだろ。」
大輝がにやりと笑う。彼も先程の白百合と同じく端末を取り出した。はは、流石だ。録音しておいてくれたのか。頼りがいあるなぁ。
「ねぇ、白百合さん。あなたのやり方、とてもすごかったと思うの。私の大切な人たちの前で、私の精神を壊しにくるような決定的な証拠をだしたのは、素敵だったわ。」
でもね?
「本物の悪女のやり方はこうやるのよ。」
大輝の持っている端末は、私のもの。
事前に渡しておいたのだ。
『ねぇ…。可哀想な白百合さん?
征十郎を取られて、今どんな気分?』
『……なら、本当の
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月海(プロフ) - コア!さん» 有難うございます!!頑張りますね! (2017年3月9日 22時) (レス) id: 5a213bcdf5 (このIDを非表示/違反報告)
コア!(プロフ) - 面白すぎて早く続きが見たいです!更新頑張ってください!! (2017年3月9日 22時) (レス) id: b6fffdd136 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - 悠乃さん» 有難うございます。何度もデータが消えて心が折れそうですがこのような応援コメントで復活してなんとか頑張ります (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5a213bcdf5 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - この作品好きです。これからも頑張ってください! (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5b16345a15 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 黒バスのいろんな作品にそういうコメントされてますよね。見ている方もいい気しないのですが…。 (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5b16345a15 (このIDを非表示/違反報告)
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