悪魔⇒２５ ページ27
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黄昏時の教室。夕陽が室内に差し込んで オレンジ色に支配されている。机が反射して、一線の光が灯っている。
ほのかな温かさに包まれ 彼を待つ。がらり、扉が開く。目をやると 嗚呼、私の愛しい彼がきた。
鮮やかな赤色の髪と対等な目。整った顔。部活帰り 急いできてくれたのか少しだけ着崩れた制服。ちらりとみえる鎖骨がなんとも妖艶で たまらない。
「待ったかい A？」
「ううん。待ってない。」
そう言うと 征十郎は笑った。口元が緩んだ征十郎は新鮮で 可愛らしい。征十郎が笑う時が 私は一番、好きだ。
「嘘つけ。部活入ってないんだから 待ってたろ？」
「…ふふ、うん。待ってた」
征十郎も、大輝も…ね。
彼が教室に入った時から 見えているのだ。彼の青色の髪が。わかりやすくていい。だって、彼の青色の隣には白っぽい髪の毛がみえているのだ。ねぇ、白百合さん。貴方の知らない征十郎をトクベツにみせてあげる。
最初で最後なんだから、見逃さないでね…？
「征十郎。」
彼の名前を呼ぶ。彼が何かをいう前に シルエットを重ねた。いつものいい匂いに加えて、今日は汗の臭いがついている。嗅覚と感覚を使って 彼を感じる。その間、私は他を感じない。他人という概念が頭から抜けきる。
啄むようなキスの間に吐息をもらして、息をする。こうしている間、生きている。そう実感できる。だから、この感覚がどうしようもなく好きだ。ふわふわして 夢の中にいるみたい。
「ふふ、征十郎あまぁい」
「……甘いのはAだろ、ばか。」
そうして今度 征十郎からキスをもらう。何分そうしていたのか定かではないが、彼が私にキスする瞬間を見ていたであろう白百合は 消えていた。
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月海(プロフ) - コア！さん» 有難うございます!!頑張りますね！ (2017年3月9日 22時) (
レス) id: 5a213bcdf5 (このIDを非表示/違反報告)
コア！(プロフ) - 面白すぎて早く続きが見たいです！更新頑張ってください!! (2017年3月9日 22時) (レス) id: b6fffdd136 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - 悠乃さん» 有難うございます。何度もデータが消えて心が折れそうですがこのような応援コメントで復活してなんとか頑張ります (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5a213bcdf5 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - この作品好きです。これからも頑張ってください！ (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5b16345a15 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 黒バスのいろんな作品にそういうコメントされてますよね。見ている方もいい気しないのですが…。 (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5b16345a15 (このIDを非表示/違反報告)
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