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悪魔⇒1 ページ2

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「初めまして、皆様。私の名は桃川Aと言います。以後御見知りおきを」



私はそう言って微笑んだ。
私の彼氏からは少し不評なこの笑みをみて顔を紅くする男達は見る目がないらしい。

そう、この笑みは悪魔のように酷い笑み。
それなのに……はぁ、




「桃川さんの席は彼処…一番後ろの窓側よ」




今日の私はツイている。
隣は少々不満だが一番後ろとなればクラス全体が見渡せるのだから。

あの白っぽい髪の毛の標的様も視界内に入る。
良い定位置だ。




「……」



だが隣の男がやたらと睨んでくる。
警戒…否、軽蔑しているのだろうか。
瞳が荒みきっている。




「何か御用でしょうか?黄瀬君」
「話し掛けないでほしいっす」




見られっぱなしも癪だったので声をかければ案の定、冷たい反応で返される。

酷いなぁ、私は今までの子達と違うし彼氏もいるから貴方を堕とそうなんて思ってないし
___寧ろ、あなたが堕ちるかもね?



私は前を向き、水色の髪が綺麗な黒子テツヤ君に話しかけた。すると彼は驚いた表情で私を見ていた。




「黒子君だよね?…あれ、名前間違ってた?」
「合ってます…でも、僕が…みえるんですか?」


征十郎が黒子君は影が薄いと言っていた事を思い出す。成程、わからんでもない。
けれど、私は黒子君をじっと見て自分の思いを口にした。


「綺麗な空の色。その髪も、その瞳も、全部、眩しい青空…。見えないわけないじゃない」


俗に言う天使のような笑みを浮かべてみせる。
悪魔のように冷徹な笑みではなく、天使のように愛らしくまた見たいと思う中毒性を持った笑みを。



黒子君と彼を盗み見ていた黄瀬君の顔が少しだけ紅潮する。これは…堕ちた?否、照れているだけか


水色と黄色、こちら側ら辺を彷徨ってるわよ?
__早く連れ戻さなきゃ…駄目でしょう?


目の前でちらちらと征十郎を盗み見る女に腹を立てながらも、嘲笑うかのように微笑んでやった。

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月海(プロフ) - コア!さん» 有難うございます!!頑張りますね! (2017年3月9日 22時) (レス) id: 5a213bcdf5 (このIDを非表示/違反報告)
コア!(プロフ) - 面白すぎて早く続きが見たいです!更新頑張ってください!! (2017年3月9日 22時) (レス) id: b6fffdd136 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - 悠乃さん» 有難うございます。何度もデータが消えて心が折れそうですがこのような応援コメントで復活してなんとか頑張ります (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5a213bcdf5 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - この作品好きです。これからも頑張ってください! (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5b16345a15 (このIDを非表示/違反報告)
悠乃(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 黒バスのいろんな作品にそういうコメントされてますよね。見ている方もいい気しないのですが…。 (2017年2月22日 0時) (レス) id: 5b16345a15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作者ホームページ:h  
作成日時:2016年3月20日 11時

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