【黒バス】青峰大輝という男。 (ページ2)

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そのに、美人な幼馴染がいる。ページ2

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「さっちゃーん！」

「Aちゃーん！」

キャー、とテンションの高いままに抱き合おうとして首が締まる。

グッと間抜けな音を出させた犯人は、もちろん青峰だ。

私の服の襟を引っ掴んで、阻止された。

「ゲホ、青峰、力、つよ…」

「うふふ、もー大ちゃんったら女の私にまでヤキモチなんて心狭いなぁ」

「うっせ、コイツに触んなブス」

いや待てよ、さっちゃんブスだったら私どうなのよアホ。

と心の中で言っておきながら、襟を引っ掴んでいた青峰の手を外した。

しかし、そのまま片手を取られて握られる。

それを見て誰よりも嬉しそうにするのは、さっちゃんだ。

「さっちゃん、黒子とは上手くいってるの？」

「聞いてよAちゃん！今度テツくんと二人でデートするの！」

「おお、やったねぇ！」

「…テツの奴、趣味悪りぃな」

なぜコイツはこんなにもさっちゃんに対して毒舌なんだ。

さっちゃんは本当に美人である。

ピンク色の長い髪に、大きい胸に、よく回る頭脳。

青峰にはもったいないほどのよくできた幼馴染で、よく惚れなかったと思う。

なんて考えていたら、自然と手に力が入ってしまっていたようで。

「A？」

「あ、ごめん。強く握りすぎた？」

「……別に」

ふい、と顔を逸らす青峰に首を傾げながら、最近新しくできたという喫茶店へ足を進めるさっちゃんを追いかける。

この3人が揃うと、私を真ん中にして歩くことが多い。

しかし、私は真ん中を歩くことが得意じゃない…なんかそわそわする。

「Aちゃんとさ、大ちゃんっていつ結婚するのー？」

「…まだ考えられないなあ」

彼は未だバスケをしている。

体育大学に進学したが、バスケが中心でプロへの勧誘もあるという。

しかも日本だけではなく、アメリカとか海外からも。

そうなってしまうと、結婚といっても外国に住むか日本で住むか…それとも別居かなんて選択肢が無数にできる。

「あれ、意外！Aちゃんなら無条件でついてくって言いそうなのに」

「ふふ、流石に海外で青峰に負んぶに抱っこはしてられないよ」

「…お前くらい軽ぃもんだけどな」

「…ありがと」

喫茶店ではさっちゃんと黒子のこと、私と青峰の結婚のこと、そもそも青峰が大学を卒業できるのかなどを一通り話して解散となった。

「…マジでAの一人や二人、余裕だかんな」

念押しする青峰、可愛い。