赤司夢1-2 ページ6
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「＿＿＿＿＿＿＿二酸化炭素に、飢えてるんだね。」
「…は？」
彼にしては珍しい、抜けた声が響いた。
目を丸くしているであろう彼に構わず、続ける。
「キミは今、過呼吸症候群なんだよ。」
頬杖をついていない方の手の人差し指をピンと立てる。
「キミなら知っているとは思うけど、人には酸素だけじゃなくて二酸化炭素も必要だよね。」
「過呼吸症候群は、血液中に必要以上の酸素が入り、二酸化炭素の割合が少なくなって苦しくなる。」
「しかも、脳はそれを酸素が足りないと思い込んでさらに呼吸をさせようとする…見事な悪循環。」
立てた指で、ひとつひとつ勝利の証へ指差していく。
彼は何も言わない。
「あれも酸素、これも酸素…どれもこれも酸素だらけ。必要なものである二酸化炭素が欠落してる。だから、キミは今過呼吸症候群の真っ只中。」
苦しいねぇ。
ポツリと溢した声が、外から聞こえてきた運動部員の掛け声に掻き消される。
「何が…言いたいんだ。」
「いーや、たださ。」
椅子から立ち上がり、傍に置いてあったスクールバッグを手に取る。
扉に向かって歩みを進める。
「そんな勝利ばかりの視界じゃあ、生きた心地もしなそうだね。」
ピタリと扉の前で歩みを止めて、彼を見る。
一瞬、時が止まった気がした。
…ああ、本当にキミは二酸化炭素に飢えているんだね
今にも泣きそうな、苦しそうな表情を浮かべてこちらを見る彼。
昼間の彼とは、似ても似つかない。
「…だから、偶には二酸化炭素も求めてみなよ。」
ニコリと笑って、背を向ける。
右手を上げて、後ろにいる彼に見えるように手を振った。
「じゃーね、赤司くん。」
過呼吸症候群なキミ
(A A、か…不思議なヤツだ…)
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ユズナ(プロフ) - 今吉いぃぃぃぃぃぃいえあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！！！(((( とりあえず、いまよしぬ レベルですよこれ…禿げそう(( (2015年11月8日 8時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野悠(プロフ) - 甘夏蜜柑さん» ありがとうございました！ブン太待ってます！ (2015年7月12日 14時) (レス) id: 0a529b702d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 朔夜さん» 了解です！もう少し時間がかかってしまうかもしれませんので気長にお待ちください！ (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 涼風さん» 続編に行ったら書かせていただきます！一応赤司のは書いたのですが、僕司夢っぽくもなっているので別の物を書いて載せたいと思っています。 (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 鹿野悠さん» 雲雀さんと仁王書かせていただきました！丸井くんはもう少しお待ちください！ (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年5月28日 15時
