この人嫌いでクズな僕が可愛いの育てることになりましたぁっ！《おそ松さん》【男主】

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僕は彼の目線に立てるよう、しゃがみこむ。



あ、震えてる。

寒いのかな…


自分のマフラーをとって男の子に掛けてあげた。


すると、顔を上げてウルウルとした目で僕を見る。





___そんな目で見ないでくれ。その視線が痛いから。





堪らずに顔を背けた僕に、語り始めた男の子。



「いちまつが…弟がね…」


弟が、いるのか。


僕にもいたっけ…妹が。

あぁ、やめよう。涙が出てくる。


「ねつ…だしてて…」


あ？ねつ？



…熱？！



「どこにいんの」



「そこ…」



指がさされた先には2人のそっくりの男の子がうずくまっていた。

勿論、雪の上で。



今気がついたのだが、3人とも裸足でとても寒そうだった。




「今日、うちに泊めてあげる」


口が動いていた。


脳ではまだ、先のこととか色々、考えてなかったのに。




その光景を見たら、そう言わずにいられなかった。


赤くなった手足。
震える小さな体。
傷だらけの脚。

それに、"いちまつ"という弟君は熱を出しているという。

全てが痛々しくて、可哀想だ、と思ってしまった。








________部屋の状況など、考えていなかった。

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