この人嫌いでクズな僕が可愛いの育てることになりましたぁっ！《おそ松さん》【男主】

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「パン冷めるから食べ…」

あ、もう食ってた…


「あー、ズルい！僕もたべたかったのにぃー！」

「どっせーい！」


「うわっやめろよじゅうしまつ！」

「ちょっとじゃまなんだけど、おそ松兄さん！」



「順番で食えよ」

「はーい！」


…僕の思う、普通の家族だ。


暖かくて、安心する場所。

それは、僕にとって此奴等がいる所かもしれないな…。




チンッ…


あ、焼けた…



「できたよ」

「わーいっ！！」


パンを頬張り始める6ツ子たち。

…今度はもっと良いもの作ってやろう。


「おかわりー！」


…え？


「ぼくもー！」


あれ…？



聞いてないし…！


もっと食うの？！



あ、確かにコイツら持った時軽かったし…

昨日は色々あったからな…

「ちょっと待って」


なんかあったっけ？



冷蔵庫を開けて、中身を確認する。

…梨…があるな…



馴れた手つきで包丁を持って皮を剥く。


梨、好きだったな。
華。


5歳のとき、初めて包丁を持ち、妹のために梨を切った。


何度も指を切って泣きながら、何とか様になったけど…



華が美味しいって言ってくれたのが唯一の救いだったな。




そんなこんなで、結構梨は慣れているのだ。

これ、なんか寂しくなった時にスーパーで買ったんだよな…


寂しくなったって…自分で言って笑えるけど。



よし


「パンはないけど…梨で我慢して」


「なし…？りんご！」

「ちょっと違う」


不思議そうな顔をする6人。

梨はないのか。食べたこと。

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