うちの子過去編。 (ページ2)

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人間だった頃のアタシは、どこにでもいそーな冴えない子だった。

ただ、ちょーっぴりチョロくて、目が合っただけでもドキドキして、話しかけられちゃったら好きになっちゃうぐらい。

今考えればその時点で生きづらいな～って思う。

そんなアタシが高校に入った頃、ゆあぴっていうチョー可愛い女の子と友達になった。

ゆあぴはメイドカフェでバイトしてるらしくて、身だしなみとかにもチョー気をつかってて、女子から見ても可愛いに尽きる子だった。

そんなゆあぴと、アタシは買い物に行くことになって、服とかメイクとかいろいろ教えてもらう予定だった。

その日にね、あいつと出会っちゃった。

　「あれ？おねーさんひとり？」

ゆあぴが電車の遅延で遅れるみたいで、しばらく駅前に一人で待つことになったアタシにあいつは話しかけてきた。

見た目は金髪でピアスもバチバチ…しょーじきチョーチャラそうな見た目してた！！

でも当時のアタシは異性と話すこともままならないからパニクっちゃって、「あ、」とか「えっと、」とかばっかり言って、頭の中真っ白だった。

それでもあいつはグイグイ来て一歩も退こうとしなかった。

　「パニクってんの？ちょー可愛いww ってかオレとお茶とかどうよ？腹減ってんなら飯奢るしさ、ねっ？」

「えっと…そ、その…私……」

　「いーじゃんいーじゃん！ねっ？」

そう言ってあいつは強引にアタシの腕を引っ張って近くの喫茶店に連れ込んだ。

今から言わせてみれば、その時点でナイよね～…。