出会いの図書館は知っている (ページ11)

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story8 KZ side ページ11

”だりぃ！”

“だりぃなら帰れ！”

そしてまた日常茶飯事の出来事が起こる

“上杉、若武。宿題のためにきてんでしょ。”

翼が呆れたように言った

“読書感想文なんて普通夏休みに出すだろ！なんで土日に出しやがるんだよ！“

”しょうがないだろ？先生には逆らえないんだから“

大人な黒木はそう答えた

”そうだよ若武、僕だってやりたくないけど...“

”小塚のいう通りだ若武“

ついには上杉まで

若武は悔しそうな顔をしている

そして図書館に入ると

”人あんまいねーな“

そう呟いた上杉に若武は睨みつけて
ズカズカと不機嫌そうに歩きながら
本を探しに行った

”おい！みんな！向こうに美少女がいる！“

数分も経たずに若武が早歩きで向かってくる

”図書館は勉強するためのもんだろ。何勝手に女なんか探してんだよ！“

“カトリアン女学院だぜ！？あんま顔は見えなかったけどあれは確実に美少女だ！俺の勘がそう言ってる！とにかく着いてこい！俺に着いてくれば間違いない！”

そして上杉がニヤリと笑った

“言ったな？間違いがあったら俺ら全員分の飲み物おごれ“

”ああいいとも！俺が間違うはずない！諸君！行くぞ！“

真っ直ぐ歩いて左に曲がる

“あれだよ！”

そこには誰もが驚くくらいの美少女がいたのだ

“待って、アーやの匂いがする”

突然翼が言った

”アーヤ！？“

そして黒木と小塚はクスッと笑って
”あれはアーヤだよ。俺らのお姫様“

上杉と若武が呆然としている

だって、あまりにも綺麗だから

“綺麗になったよね。アーヤ”

翼はそう言った

“話しかけようぜ”

俺らは3年越しに立花彩に会う

みんなの目は輝いていて
嬉しそうだった

こうしてまた一緒に話し合えるって
笑いあえるって

全員そう思っているんだと思う

俺たちがこんなに笑顔になれるのはキミがいたからなんだよ