53.距離を ページ26
泉side
レッスンも終わり、帰宅するためにバイクのエンジンをかける。
泉「はぁ…あっつい。」
もやもやと暑い空気が体にまとわりつき、じんわりと汗がにじんで気持ち悪い。
だから夏は嫌いなんだけどぉ…
夏だと日差しも強いし日焼け止めはかかせない。しかし、何度も塗り直すのは正直面倒だし、ベタつくのがあんまり好きじゃない。
夏なんて良いことないじゃん。
ため息をついて、太陽の方を睨むとのろのろと歩いて帰ろうとしてるAを見つける。
イライラしていたのがAの姿を見つけただけで、嬉しくなるのは恋してるからなのだろう。
そう頭の中で考えてると、なんともアホらしいポエムみたいでバカのようだ。
声をかけようか少し迷い、話しかけようとして伸ばしかけた手をひっこめる。
今日話してみて、これが『妹みたい』な奴に対する感情とは何か違うとはっきり分かった。
お昼に誘ったのは、この気持ちが本当に『恋』なのか確かめるためだ。
あんずに話た時には、『好き』じゃなくて、『好きかもしれない』だったから。
今はAに『恋してるかもしれない』から『恋してる』になったって分かる。
お昼にAと話してて、他の男の名前がでてきてイライラしたりとか、Aを見つけて嬉しくなるのとか。
これは恋だ、って確信になった。
でもやっぱり、頭が心においつかないのだ。
頭がおいつかないまま、Aに会ったら他の奴らに気付かれ、Aにも伝わるかわしれない。
だから、気持ちの整理がついて冷静になるまで少しアイツから距離をおこう。
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れるり(プロフ) - みゅーさん» 教えて頂きありがとうございます！更新があまりできていませんが、応援していただけてやる気がでてきました！更新頑張りますっ (2017年12月29日 22時) (
レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - コメント失礼します！55話、「スケジュール張」ではなく「スケジュール帳」だと思います！とても面白くて毎回楽しく読ませていただいています。更新頑張ってください！ (2017年12月14日 20時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れるり | 作成日時：2017年8月3日 15時
