なずな君との『非』日常生活！（２）

54.オアシス？ ページ27

貴「が…合宿？」


夏休みが始り、少し経った日の事。

今日も今日とて眩しい太陽が地面を熱く熱して、人々を苦しめる夏真っ最中。

神様は私からオアシスを数日間、奪おうとしてます。



なずな「そっ！UNDENDとキャンプ場に行くんらっ！」


噛んでしまったのを無かった事にしようと、痛くて滲んだのであろう生理的な涙を浮かべ困ったように笑う。


貴「そ、そっか…頑張って…」



私も合宿行きたかった…
でも２人しかいないプロデューサーが、どっちも合宿についてくわけにはいかない。

『はぁ…』しょんぼりと肩を落として、ため息をつく。


それを見てどう受け取ったのか、『そんなにキャンプしたいんだな』と太陽に負けない笑顔を向けて笑う。


ちゃう。むしろインドア派の私はキャンプなんて地獄そのものだよ。

蝦に血吸われるし。Wi-Fiとんでないし。

でもなずな君と数日間会えない方がもっと地獄だもん！


なずな君となら、地獄のキャンプさえ楽しいと思うし…



はぁ…


い、いいし！可愛い後輩たちに慰めてもらうもんね！

だから、


貴「なずな君は私の事…なんて、気にしないで楽しんできてね！」


そうして、謎の闘争心をもやした笑顔をなずなに向けた。

55.スケジュール帳→←53.距離を

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す