お前と俺のヘヴィーな日常 Ⅲ【蛇山チアキ】【原作無関係】 (ページ13)

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もう嫌だった。ページ13

『帰りたくない』

そんな弱々しい、か細い声が暗闇の中で聞こえた。

蛇「…狂子…？」
『来ないで』
蛇「………何で、そんな事言うんすか」
『来ないで』
蛇「…僕は君を助けに来たんだ」
『来ないで』
蛇「っ、狂子！」

『っ～～…もういや、嫌なの！我慢するのも偽るのも、もううんざり…ッ！
けどもうどうしたらいいのかも分かんないの…！
考えるだけで嫌になって嫌になっておかしくなるんだよっっ！！』
そうヒステリックに叫び、頭を掻き毟り髪の毛を引き千切る。
チアキは止めたかったが、透明な壁に阻まれて彼女の傍に行けない。
蛇「止めろよ！何してっ」
『煩い五月蝿いうるさいッッッッ！！！』
ビキビキビキギギッッ！
狂子が叫ぶと共に紅い線が暗闇の中を走る。

『もう…嫌…来ないで、出て行って、出て行けよ…！』

蛇「…でも、このままじゃ狂子は」
『来るなッッ！！』
バチンッ！とチアキの耳元で破裂音が鳴る。
完全に狂子からは拒絶されている状態だ。
かと言って帰る訳が無いが、これ以上刺激したらどうなるか…。
(まぁ…無難に待つしかないカンジ…？)