お前と俺のヘヴィーな日常 Ⅲ【蛇山チアキ】【原作無関係】 (ページ2)

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“記憶の間”　正気と狂気ページ2

その一言で、実母の異常性を理解した。
母が居なくなった後、呆然としたまま考える。
だが洗脳が解け切れない脳内では肯定や否定、疑問が飛び交っていた。
(こんなのは違う絶対に違う私の為じゃないだって最初はお母様が進めて
勉強だって応援してくれてたなのにナンデなんで何で？)
(どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
どうしてどうしてどうしてどうして？)

魅「…姉様？」
ふと背後から、義妹の声が聞こえて振り返る。
幾らか現在より血色が悪く、また点滴だけでなく呼吸器も付けている。
『…魅姫、さん』
魅「今日は平日だから…学校…ですよね…？」
『…その、学校は、休む事になって』
魅「えっ…ぐ…具合でも…悪いの、ですか？」
『………』
狂子は今にも爆発しそうな感情を抑え、一先ず魅姫の部屋で
事の経緯を話し始める。
この際、聞いた魅姫も狂子の母親の行動に対して愕然としていた。
魅「お…お父様は了承なされているの、ですか…？」
『…母がそう言ったのなら、そうなのだと』
魅「そんな…っ」
信じられない。
そう呟く魅姫に、狂子も同調する。
『…どうしてそう簡単に、決められるのでしょうね。
せめて、決めたなら決めたで…話して欲しかったのに』
今までの努力が無駄になるじゃないか。
どうして勝手に、本人の意思を無視して決めてしまうのか。
狂子には分からない、分かる訳なんてない。