記憶が無い隊士は＿＿の妹だったみたいです。【鬼滅の刃】 (ページ26)

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御館様「私も十二鬼月が復活したのは驚いたよ。…それにしてもA。重症だと聞いたのだが、体の方は大丈夫なのだろうか」

御館様が唐突に質問をしてきた

びっくりはしたが、落ち着いて答える

『……まだ怪我は完治しておりませんが、重症と言っても動けるのでご心配されることはありません』

御館様「そうか。だが、無理はいけないよ。そして、不思議なことがもう一つ。過去に十二鬼月をも倒したことのあるAが、大怪我を負ってしまったことが、とても意外でね」

『……お役に立てなくて申し訳ありません』

やっぱり、私が弱すぎることが話題にされてる

私は、階級を下ろされても仕方が無いと思ってる、もう覚悟はしてる

不死川「御館様ァ…確かにその通りですよ、過去に十二鬼月を倒してる？御館様が1度柱の階級を与えるくらい強い？そんなのどうでもいいんだよォ……十二鬼月、しかも下弦に苦戦して大怪我を負ってなァ、最後には冨岡に手助けをしてもらって解決したらしいけどよォ……そんなやつが甲の階級なんて、有り得ねェ…今すぐ階級を落とすべきですよ御館様ァ…」

『……っ…』

御館様「実弥、落ち着いて。そんなことを言うのはよそうか」

不死川さんに散々言われた

だめだ、これはもう階級を落とされる

不死川「御館様に柱を与えられたことがある甲が下弦なんぞの鬼に負けるなんてなァ……そんなの甲である資格がねぇ、俺は階級を落とすべきだと言っておく」

煉獄「うむ！柱の実力がある甲が下弦に負けるなど、前代未聞だ！」

宇髄「派手に落とすのかぁ？」

悲鳴嶼「あぁ…可哀想だ…下弦に負けるなど……」

御館様「……静かに」

柱のみんなが散々私を階級を落とすべきだと言う中、御館様の言葉で一瞬にして静まった

私は……落とされるのだろうか

私はもう……

いやそれでいいのかもしれない…私は弱いから、弱すぎるから……甲でいる意味が無い

だから、私は……落とされて当然…

御館様「Aは、甲から階級を落とすわけにはいかないよ。もっと言うならば……柱になるべき隊士だ。彼女には皆も誇らなければならない強さを秘めている。…とても誰かに似ているんだ」

誰かに似ている……

御館様「私は、Aには柱になって欲しいと心から思っている。けれど、彼女自身は…どうかな？以前と気持ちは変わらないでいるかな？」

『……私は柱などになれる実力がありません。とても敵わない…とても弱いのです。私は…

甲ですら相応しくない』