私は野原リンの生まれ変わり

玖 ページ18

リンネ『あの、ここは？それに藍桜さん、そろそろ戻ってもいいんじゃないですか？』

藍桜「そうですね。貴女の記憶がね！」

リンネ『?!記憶？どういうこと？』

藍桜「あら？薄桜と黒桜に聞いていないのですか？」

リンネ『え？』

藍桜「貴女が、桜様の」

？『お黙りなさい』

藍桜「誰だ！」

？『お前に名乗るような者ではない。』

藍桜「だったら、力ずくで」

？『無駄よ』【ガッシャーン】

？「ヒーローは、後から登場するものだぜ？」

？「昔から変わらないのがお前だね。ある意味尊敬するわ。脳みそバカは、尊敬しないよ。」

？「何だとこらぁ?!」

？「とりあえず今は、立場をわきまえなさい。大変申し訳ありません。先程のご無礼、お許しください。」

？『名はなんと言う？』

薄桜「薄桜でございます。」

黒桜「黒桜でございます。」

瘋桜「瘋桜でございます。」

？『そうか、いい名を持ったな。そこの女以外』

薄・黒・瘋「ありがたきお言葉」

？『薄桜。お前、我の名を知っておるのか？』

薄桜「はい。存じ上げております。
繕桜様、桜様の息女の 朱桜様 で、ございます。」

藍桜「あ、あなた様が?!大変申し訳ありません！お名を知らずして、先程のご無礼お許しください！」

朱桜『悪いが、そなたは消えてもらう。母上、父上のお告げが下った。……一族の恥さらし。』

藍桜「お許しください！お許しください！お許しください！」

瘋桜「姉上、これは運命です。運命に沿わないと、リンネ様の命が消えてしまいます。私も、消える運命なのですから…………」

朱桜『瘋桜と言ったか？』

瘋桜「はい。朱桜様」

朱桜『お前は、運命とこいつ。どちらにつく？』

藍桜「瘋桜……!」

瘋桜「私は…………………」






……………………………………………
朱桜『良かったのか？』

瘋桜「はい。選択に、私は感情に揺らぎをもちたくないので……後悔は、…ないです。」

朱桜『そうか………』

薄桜「あの、リンネのこと、みんな忘れているよね？」

朱・黒・瘋『「あ」』

【ズーーーーーーーン】

朱桜『あの……えっと………後は……任せた!!』

リンネ『いーよいーよ………どーせ私は…』

黒桜「い、いやそんなことはない！な、なあ？」

瘋桜「はい。私たちは、あなたのこと忘れていました！………………あ」


【シクシク】【コゴーー】【ズーーーーーーーン】

黒桜「おい、瘋桜！何いってるんだ！ばかーーー！」

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