第壱話 絶え間なく過去に押し戻されながら 其ノ壱 ページ1
或る無機質な和室。
沢山の原稿用紙に只々 万年筆で文字が書かれてゆく。
1台の黒い
「……はい、骸です…」
月光のような美しい月白色の髪、書生のような格好をしている1人の女性が万年筆の手を止め、電話を取る。
電話からは明るくハキハキとした男性の声が聞こえる。
《久しぶりだな
「……しがない小説家に何の用?」
また惚けるのか、と言ってケラケラと笑うのは
フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド。
北米の能力者集団、[
組合とは、「三文小説の悪玉」と評されるほどの圧倒的過ぎる勢力を持つが故、かえって存在自身を疑われ
都市伝説の類とも言われている組織だ。
「……懸賞金でマフィアを唆して
武装探偵社に襲撃させ……遂には…敦、
……で、【私達】に協力しろと?」
《理解が早くて助かる。
…どうだ?政府よりも良い報酬を出そう。
それとも、何か欲しいものでもあるのか?
権力、装飾品、絵画___何でも呉れて遣る。》
権力も装飾品も絵画も誰しも高い物を欲するであろう。
フランシスは物で釣ろうとするが、彼女には無駄。
「要らない、協力なんてしない。
……まぁ、一つだけ言っておくと…
___私の仲間に手を出してみろ、御前のその喉を掻っ切る」
ドスの効いた低く恐ろしい声で月白の髪の女性は言った。
……【仲間】それは彼女にとってどれほど大切なものなのだろうか?
仲間にそれは分からないし、
彼女自身の真意を読み取るなど不可能だ。
《善処はしよう。
……嫌でも、御前には手伝って貰わねばならないがな》
「……少しだけなら、仕方ない」
切ると一言 言ってから、女性は電話をそっと切った。
男物の書生風を着たまま、黒い外套を羽織る。
両足の太腿のガーターに銃をそれぞれ一丁に、
髪はいつ結んだのかは知らないがおさげ。
「___ショーの開幕、ですね」
そう意味深な一言を残し、部屋から霞のごとく姿を消した。
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クシナデソーマ(プロフ) - 更新します言うの忘れてました←更新しました← (2019年3月17日 23時) (レス) id: cf04d087dd (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - ▼鏡夜▼さん» スミマセン。夢月さんの更新順のトップにあがっていたので書き込んでしまいました。大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。邪魔だと思いますのでこちらのコメント含め私のコメントを消去して下さると幸いです。本当にごめんなさい。 (2019年3月1日 17時) (レス) id: f96a78d347 (このIDを非表示/違反報告)
▼鏡夜▼(プロフ) - 緋月さん» この小説は『六道輪廻』と云う僕が主催の企画です…。夢月@なんでも屋様が作成した募集企画ではありませんが………僕に何か御用、でしょうか? (2019年2月28日 16時) (レス) id: c8478bd937 (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - 続きます。ノワールマフィアの2人は1週間以内に完成させます。指定等ご要望がありましたら言って下さると幸いです。特に首領の方を…お願いします。 (2019年2月28日 16時) (レス) id: f96a78d347 (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - 乱入失礼します。ノワールマフィアとかの募集に参加させて頂いた者です受験と重なって出来てませんでした。スミマセン。一人出来ましたのでご報告させて頂きますhttp://uranai.nosv.org/u.php/hp/reidoinn/。 (2019年2月28日 16時) (レス) id: f96a78d347 (このIDを非表示/違反報告)
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