【カゲプロ】隣の部屋の幼馴染み

STと小テスト 2 ページ9

級長の挨拶で号令が終わり、担任が朝のSTを始める

オレは正直に言おう…

聞いていない。

面倒癖ぇわ、意味ないわ、で何の意味もない

たまに必要な事を話しているが…

大半はオレには関係のない事だ

大体他の奴等だって聞いてないだろう

横目でAを見ると何やら真剣に本を読んでいる

まぁオレはそんな読むような本なんて持ち合わせていないので、ぼー…っと窓の外を見る

もぅ直ぐ夏休みに入るだけあり、蝉が煩く鳴いている

その鳴き声を聴くだけで何だか暑くなってくる…

うるせぇ…

早くST終わんねぇだろうか、と担任の方へと視線を動かすと何やら準備をしている様だ

と言う事は、終わった…のだろう

担任「じゃあ授業始めるぞぉ〜」

級長「起立」

どうやらSTは終わった様だが、授業は始まったみたいだ

級長「お願いします」

生徒全員「お願いします」

級長「着席」

あぁ…1時間目が数学なのか…

担任「それでは、昨日言った通り小テストをします。」

配られるテスト用紙

前の席のアヤノからプリントを貰い、先生の合図を待つ

担任「それでは…始めｯ」

その合図で一斉にプリントをめくる

順に、組、番号、名前を書いていき…

最初の問題に取りかかる

どれも、これも…簡単な計算式

何故、こんな問題が解けないのか…オレには理解出来ない

スラスラと問題を解いていき物の5分で終わる

まだ時間はあるようだ

一応、一通り見直しをする

うん、大丈夫だ…

ﾁﾗｯ…

とAを見ると問題用紙とにらめっこしているAがいた

手が止まっており、その用紙には組と番号、自分の名前しか書かれていない

彼奴…居残り、だな

そう確信した時

担任「止め。一番後ろの人、回収して下さい」

その言葉に皆の手が止まり、一番後ろの席の奴がプリントを回収し始める

オレも一番後ろなので回収しなくてはならない

一番後ろは好きだが、このプリントを回収するのだけが短所だ

先生にプリントを渡して席に着く

担任「じゃあ先生は採点するから、各自昨日配ったプリントをやるように」

そう言い、先生は自分の仕事に取りかかる

オレは言われた通り、昨日配られたプリントに取りかかった

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