本物の演者と放送 ページ30
「はい、どもー。なんか裏で聞いたんだけど、今日の店内凄いことになってるらしいね。って訳でもうゲストいっちゃおう」
「ヴィル･シェーンハイトよ」
「いやもうね、オファーOK貰った時は、心臓口から出そうだったね。ヴィル君のマジカメでも話題にしてもらったみたいで。本当に有難う」
「構わないわよ。プライベートでやってる事だもの」
「でも、アマレベルの放送に出てもらえるなんて思ってなくてさ。感謝しかないよ」
「あくまで息抜きよ。気にする事じゃないわ」
「そりゃどーも。さて今回は、ヴィル君に主役と地の文を読んで頂きます。他の役は私が担当するけどね。元々この配信を聞いてくれていたリスナーさんには馴染み深いかな。参りましょう。『真夜中乙女戦争』」
─────
「───という訳で、今回はここまで。この店内放送はモストロホームページにもアーカイブを残しています。ではでは〜！」
「…………切れたかしら？」
「うん。本番終了。リスナーの反応も上々」
「そこじゃないわよ。バイブルなんでしょ？」
「…………うん。本当に、有難う」
「良い本ね」
「でしょ？」
「一つ、聞いてもいいかしら？」
「ん？」
「アンタ、どうしてこの役をアタシにやらせたの？」
「うーん……ヴィル君らしくないけど、上手くやってくれる気がしたんだ」
「……そう……ふふ、そうね。この主人公の気持ちは、私には多分、わからないわ。アンタの方がハマり役よ」
「……そうかな」
「ネージュもきっと、コレは演じ切れないわ」
「うん。それは、きっとそうだと思う。ああ言うピュアな人種には、この本は演じられない」
「……生きているなら、それで良い……ね」
「うん。例え、どれだけ壊れてしまっても。どれだけ辛くても。でも……生きてるなら、もう、それで良いじゃん」
「……この本、大事なのよね」
「あげるよ」
「あら。良いの？」
「うん。あ、でも、新しいのが良ければ買ってくるよ」
「構わないわ。これで良いの。……有難う」
静かに、Aの額に口付けるヴィル。
突然にされた行為に、Aは目を丸くしてから、困り眉で笑う。
「困ったな……」
「あら嫌だ。その気にさせる気だったんじゃないの？」
「まさか。私、アズの恋人なんだよ？」
「……はぁ……アズールも大変ね。アタシは諦める気ないけど」
「あぁ、芸風の話？少しは広がって認知されたと思うよ。主役、取れるといいね。応援してる｣
「……どうしてそうなるのよ」
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 茨の國のぼっちさん» ありがとうございます！！！もう願望詰め放題パラダイス(？？？)な自己満作品なのですが、喜んで頂けて泣いて喜んでおります！！(セベクボイス)結構お話も長いと思いますので、ぜひ、ご自分に合ったペースで読み進めて頂けると幸いです（笑） (2021年5月6日 20時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち(プロフ) - この作品にすごくハマりました！夢主とアズールの性格と、糖度が好きすぎます！一気に読んだらすぐ終わっちゃうので、一日頑張ったご褒美に読んでますw (2021年5月6日 18時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2020年12月24日 9時
