元社畜は転生して黒バスの世界でモブとして生きたい【黒子のバスケ】 (ページ32)

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ダムダムとボールをつく音がする

桜井君はドリブルやシュートのやり方、ルールをどんどん覚えていく

知識の吸収がかなり早いですね
まあ、此方としては楽で良いのですが

今のポジションは私がDF
桜井君がOF

練習した今日一日、私はまだ一度も抜かされていません

まだ、ですけどね
いつ抜かれるか分かりませんから

視線をそらさないようにジーと、目を見ていると、桜井君の顔がどんどん強ばっていった

桜井「ぁ･･･う、後ろ･･･」

後ろ？
何だと思い振り向く

貴女『誰ですか、貴方。』

中学生ぐらいの男子が二人立っていた

男1「なぁ、そこさ。ちょーっと譲ってくんね？」

普通に見ればバスケをしに来た男子中学生だろう

だがおかしい
ボールを持っていない
一緒にいる、もう一人も手ぶらだ

貴女『バスケ、ですか？
それにしては、何も持っていない様に見受けられますが。』

男1「あ？ボールならそこにあんじゃん？」

中学生が指差したのは桜井君がいる私の後ろ

バッと桜井君の方を見るとバスケットボールをもう一人の中学生に取られていた

桜井「か、返してください！
」

男2「良いじゃねーか。つーかさ、お前らガキがこんないいボール使ってんじゃねーよ。」

理不尽ないちゃもん付けてきますね
ガキはどっちなんだか･･･

貴女『･･･それはそれは、随分と可笑しな話ですね。
それと、そのバスケットボールは私の物なので返して頂けますか？

無理と仰るなら、そのボールに合った対価を頂きます。』

男2「ハァ？金とんのかよ。」

当たり前でしょう
私が使っていたから中古ですが、結構高いんですよそのボール

貴女『拒否するのであれば恐喝、及び窃盗で警察に被害届を出させて頂きます。
お二人は中学生とお見受けします。
被害届を出されたら、学校の方にも連絡が行きますし、今後の人生に関わりますよ？
前科持ちですからね。
例えば･･･学校での居場所や高校受験、とか。』

私がつらつらと適当に並べた言葉に男子中学生二人はぐ･･･、と押し黙る

ハッキリ言って詳しい事は私にもわかりませんから←
それっぽい事言っとけば良いんです←