元社畜は転生して黒バスの世界でモブとして生きたい【黒子のバスケ】

17 高尾side ページ20

如月「ねぇ高尾君。
私、まだ友達が少ないから一緒にペア組んで欲しいな。」



体育の授業中、転校生の如月サンが話し掛けてきた


ちなみに、今日の授業はサッカー
二人一組のペアを作ってパスとドリブルの練習をする


俺はAとペアを組むつもりだったから断った


高尾「あ、ワリー。俺はAと組むつもりだからさ。」


断った途端に目の前の如月サンの表情が少し歪んだ


如月「A、さん？」


高尾「おう、白咲A。」


如月「そっか、頑張ってね！」


如月サンは、笑って去って行った
その笑顔はAの笑顔と似ていた
でも、なんつーか、似て非なる物の様な感じがした


先生「全員、ペアは組んだか？」


高尾「あ・・・いたいた。A、一緒に組もうぜ。」


貴女『よく飽きませんね。
他の方達は同性同士で組んでいるところが多いですよ。』


Aは真顔で言葉を返してくる
Aが同性の友達と組んだ方が良いと言ってくるのは『中学に上がった後に困るから』と言う理由かららしい


別に俺はAさえいれば良いし
コミュ力は高い方だから困らない


その事を言ったら

貴女『私は何時も高尾君といるので、高尾君の友人関係に水を差してしまっているんです。
高尾君はきちんと他の方達とも遊んで下さい。いいですか？』


と返された


Aはいつも自分を後回しにする
自分よりも他人を気遣う
ずっと一人で、誰かに頼ったりもしない


目を離したら、直ぐに消えてしまいそうで
怖いんだ

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す