21話―薫side ページ27
薫side
聡とテレパシーをしている途中、目の前を影が横切った。
それは紫音さんを狙っていた。
それを見切った俺は影より先に回り込みその影の脇腹に回し蹴りを食らわした。
雷は紫音さんを守るように前に立ち、ノエルは彼女の手を握っていた。
「ウモォォォ…」
その影は声をあげる。人の形をしたそれは良く見ると人体模型だった。
しかも教室の扉から何体も部屋に入ってくる。
本能的に危険だと思った。
俺は聡みたいに霊感があるわけではない。
だからこそこの空気感はヤバイと思った。
「雷！ノエルと紫音さんをつれて逃げろ！ここは俺に任せて！」
俺は後ろを向かないで言う。
横を影が横切る。なにかと見ると雷が教室の椅子を持ち、人体模型を頭から殴っていた。
「誰が逃げるかよ！お前だけに任せられるか！
ノエル！僕のことはいい。紫音をつれて逃げろ！」
「とは言ってもお前、運動神経皆無だろ！」
俺は呆れながら言う。でもどうやら雷の耳には入っていないらしい。紫音さんのことを呼び捨てにするくらいだから相当焦っていると思う。
俺は目の前の模型に集中し、どうやって蹴散らそうか考えた。
そのときだった。
「うわぁ！！」
後ろから悲鳴が聞こえた。はっと振り向くとノエルと紫音さんが襲われていた。
ノエルはまだしも、紫音さんが危ない、そう思った俺は急いで駆け出そうとした。
そのとき、隣から冷静な声が聞こえた。
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さっち - ギガさん» ギガさんお久しぶりです！見てくださってありがとうございます！頑張って続き書くので、これからも見ていただけると嬉しいです！ (2017年2月7日 12時) (
レス) id: 7136e7e12e (このIDを非表示/違反報告)
ギガ - さっちさん、お久しぶりです！この小説を読んでみましたがとても続きが気になりますので、頑張ってください！ (2017年2月7日 7時) (レス) id: 85a4488f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっち | 作成日時：2017年2月1日 22時
