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「…おまたせ」
「…」
私は静かに快斗の横に座った
快斗は無言
今の私にはとってもありがたい
寺井さんもそういう空気を感じたようで、開きかけた口を閉じた
でも黙っていても仕方がないから、感情を抑え、寺井さんの方に向いた
「手違いがあった小道具って?」
「いつも小道具などを作っている、ある博士が勘違いをしたようで…」
「で、道具が足りないのか…」
「その道具って何?もしかしたら用意できるかもしれない」
「睡眠ガス玉です」
「あーオッケー。ちょっと電話するね」
私はスマホを持ち、店の外に出た
「…じゃあよろしくね」
ピッ
「ふぅ…完了」
私はティアード用のスマホの電源を落とした
きっと私が出てる間に、と快斗は寺井さんに私のことを話してるだろう
「もう少し外にいようかな」
そう呟いた私の目から、一粒の涙がこぼれ落ちた
「カラ松と…歌いたかったな…」
私の小さな呟きは、秋のひんやりとした冷たい空に吸い込まれていった
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鶯(プロフ) - 黒タマゴさん» ありがとうございます(泣)これからもすっごい頑張りますね! (2016年7月14日 19時) (レス) id: 528154faa5 (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - ミッキ〜さん» !確かに笑 (2016年7月14日 19時) (レス) id: 528154faa5 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキ〜(プロフ) - 周り美女、美男多すぎw (2016年6月21日 19時) (レス) id: 2de01dd76a (このIDを非表示/違反報告)
黒タマゴ - 初コメ失礼します。素敵な作品ですね!更新頑張って下さい(^-^) (2016年5月23日 0時) (レス) id: 3c3ca01131 (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - マカロンさん» コメント有難う御座います!私あんまり恋愛系は得意ではないのですが、精一杯頑張っていきますので、応援よろしくお願いします! (2016年5月7日 8時) (レス) id: 528154faa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鶯 | 作成日時:2016年5月3日 13時