双子の神〜真の章〜【宗教松】

３５. ページ7

六つ子達の戦いが始まった頃、大天使、大魔女達も激しい戦いを繰り広げていた


〜戦場１〜

「まさか君とやることになるとはね

アナエル」

「私も予想外ですよ

ベリト」

ベリトを睨むアナエルと、余裕の表情のベリト

二人とも大魔女、大天使をまとめるトップ

アナエルは二人だけが入れる結界を張った

「いやー強い結界だね

外して貰いたいな」

「あなたと戦ったら天界は傷つきます

私は天界を守るためにここにいるのですから」

「私は天界を滅ぼす為に来たんだけど…

まあいい、ここで君を倒せば問題はないか」

「ここは私の結界の中ですよ…私に勝てるとでも？」

「こんな結界普通に壊せるよ…それに上書きだって出来るから」

片手を上げ、新たな黒い結界を張る

「くっ…」

悔しげに唇を噛むアナエル

「ふふっ、楽しめそうだ」

そして、ベリトは妖しく、楽しそうに笑った


〜戦場２〜

「ベリト頑張ってるね〜

あたしの相手は…カマエルか」

楽しそうに言うラマシュツ

「魔界の奴等はどいつもこいつも余裕綽々だな

ったく腹が立つよ…ラマシュツ」

腹立たしげに言うカマエル

「当たり前じゃん

大天使相手に本気になれっていうのが無理な話だしね」

「ふん…まあ俺もお前に負ける気なんてしないけどな」

冷たい目で笑う

どちらも引かない

「俺はアナエルと違って結界は好きじゃない…

ま、その代わりすぐに倒してやるよ」

「奇遇だな、あたしも結界は嫌いなんだ…

…楽しませてくれよな」


〜人間界〜

「あーもートッティどこ行っちゃったんだろ…

さっきまではいたのに…」

血で紅く染まった町の上を、箒に乗ったパイモンが飛んで行く

先程までトド松と結界を張っていたのだが、はぐれてしまい、上空から探していると言うわけだ

「久しぶり、パイモン」

後ろから声が掛かる

こんな上空で誰が…

そう思い振り向くと、そこにいたのは…

「へぇ〜堕天したと思ってたんだけど…

ラミエル」

そこには、おそ松が堕天させた筈の大天使ラミエルが浮かんでいた

「悪魔にやられるほど弱くないよ

それにしてもあの悪魔強い…抜け出すまでこんなに時間かかるなんて」

「…復活できるとは思ってなかった」

もうパイモンの顔ではなかった

いつもの笑顔は消え、今では冷たい笑みを浮かべている

「今度は私があなたを復活できないようにする

覚悟してね？」

「そっちこそ…手加減はしないよ」

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