32 ページ32
・
エリオットは笑顔のまま、Aに近づいた。
その眼は全く笑っていない。
「…フフッ、どちらにせよとっても興味深いな。姐さん達が気に掛けるのもわかる気がするよ」
彼はそう言うと、再びAの目の前に立った。
そして手を伸ばし、その髪の毛を撫でた。
「…闇の帝王も、きっと君の事を気にいるだろうね」
呟かれた言葉に、Aは目を見開いた。
『な…貴方、まさか…』
「ん？…まさかって？僕が死喰い人だっていう事？」
エリオットは微笑みながら首を傾げた。
『どうして…レイブンクローなのに…？』
「レイブンクローなのにってのは偏見だよ。死喰い人が皆、スリザリン出身な訳じゃない」
Aの脳内に、いつしか友人から忠告された言葉が響く。
�犧�や、どこにその人の仲間がいるかわからないからね。下手したら、目を付けられてしまうかもしれない��
ーこんなに身近に居たじゃないか…！
冷や汗をかくA。
エリオットは愉しそうに笑った。
「さて、話を戻そう。君の正体について、僕なりに考えてみたんだ。マグルでもない、魔女でも無い…」
『魔女だよ！…ダンブルドア先生にそう言われた！』
キッと彼を睨む。
何故か怒りが込み上げてきた。
「おや、そう怒らないでくれよ。可愛いお顔が台無しだぜ？…ふ〜ん、ダンブルドアも一枚かんでいるのかい？成る程ね…」
エリオットのブルーの瞳が、ジッとAを捕らえた。
そして続ける。
「…僕さ、結構頭脳には自信があってね。君がシリウス・ブラックと何かあったのも…きっと、君のその隠し事のせいなんだろ？」
Aはハッとし、歯を食い縛った。
「…恋人にも言えない様な隠し事って、何だろうね？天使ちゃん」
『うるさい！』
この男の言う事は、いつも的確に痛い所をついてくる。
Aは拳をギュッと握った。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 573人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
心夜 - そうなんですね。これからも宜しくお願いしますo(*⌒―⌒*)o (2021年1月10日 13時) (
レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 心夜さん» 心夜様、コメントありがとうございます！自分で作っておいてなんですが、私もです…(^^; 前作の大人編を作る時に決めてしまったので…（汗 ルーピン先生とのバージョンも余裕あればいずれ作りたいな、と思っております。これからもよろしくお願いします(^^) (2021年1月10日 10時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
心夜 - ルーピン先生押しのため少し残念ですが、楽しみに読ませて頂いてます。頑張ってくださいねo(*⌒―⌒*)o (2021年1月10日 7時) (レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：piyo | 作成日時：2021年1月7日 1時
