PARACAGE 5th【ars】 (ページ7)

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147.都合はいかが。ページ7

仕事を終えて家に帰り冷蔵庫を見ると、そこには私の書き込み以外に『週末ならいつでもOK。カズ』『みんなに合わせるよー！さとち』『決まった日には早く帰って来ます。翔』って書き込みが増えてた。

夜ご飯を食べ終わった四人でリビングで寛いでる頃に帰って来た潤くんは「再来週の土曜になるなら、来週ちょっと仕事詰めてやっとくわ」ってお返事。

翔さんが「ほらね？」って私に微笑んだ。

「何が『ほらね』なの？」

潤くんが不思議そうに尋ねる。

「潤は前向きに考えてると思うよーって話をしてたの、Aさんと」
「別に前向きにって訳じゃ無いけど」
「ハハッ！本当に潤って素直じゃないね」
「...着替えて来るわ」

くるんと背中を向けてリビングから出て行った潤くん。
ニノくんが、クスクス肩を揺らしてる。

「相変わらず潤くん、翔ちゃんには弱いな」
「ここで翔くんだけが大人だからねぇ」

「あなたたちも大人でしょうが」と、翔さんがチップとデールに向かって笑った。

翔さんが就寝して、潤くんがご飯を食べて。
智くんがニゴと猫じゃらしで遊んで、一服してたニノくんが縁側でうたたねし始めた頃。

「ただいまー」
「あ、相葉ちゃんおかえりぃ」
「ただいま、おーちゃん。ニゴー！ただいまー！」

雅紀くんがニゴを抱き上げて顔をスリスリ。

「やめろ、ニゴにお前の汗がつく」

ご飯を食べながら、冷静に潤くんが注意。
「ごめんごめん！」ってニゴを智くんに返した彼は、ダイニングテーブルに両手をついて潤くんの方へ身を乗り出した。

「潤ちゃん、カレー食べてんの？」
「今日は疲れたからレトルト」
「それ、無印のバターチキンだよね！お腹減ったー」

ニコニコと潤くんを見てる。
ニコニコ。

「...ハァ...あと1袋あるけど」
「やった！」
「買って返せよ！？」
「わーかってるって！」

ゴキゲンにキッチンへ入って行った雅紀くんの「うわっ！袋に潤って書いてある！」って声が聞こえて来て潤くんがまた溜息。
でもちょっと笑っちゃってる。

カレー皿を持ってホクホク顔で戻って来た雅紀くんは潤くんと向かい合わせに座ってカレーを食べながら「あ！バーベキュー！」って、リビングの私達を見た。

「再来週の土曜ね！俺、撮影夕方には終わるはずから大丈夫だよ！」
「じゃ、決まりだね」

智くんが言うと、縁側で寝てるニノくんがヘックシュン！とクシャミをした。