伊達工、鉄の猫被り現る

馬鹿 ページ7

…さっきからよく我慢できたと思うよ。二口は私が猫を被ってるのをいいことに、煽ってきて…ホントに我慢の限界。

と、丁度帰ろうとしていたら二口から呼び止められた。なんていうグッドタイミング！

『ああ！私も二口君に言うことあった！ちょっと自主練外でしてかない？』

「お、おう」

ふふ…ッ…ふ…ッ

私達は外に出た。

そして素早く鞄からボールを取り出した。

『さっきはよくも中学の黒歴史を思い出させてくれたなお返しだコラァァァ！！』

私は思いっきり二口に向かってボールを投げた。

…ッ……二口はそれを軽くレシーブした。

「甘いぜーだからヘロヘロなんだよ」

『あんたこそ今日私に拾われてばっかだっただろヘロニラ！』

「にらはやめろっつってんだろ！ヘロボスが！」

『誰がボスだコラァァァ黙って食われてろニラ野郎ボケ！』

「おーい中でやれよ自主練」

「へっそんなこと言って俺にバラされたらどーなるんだろーなあ」

『そん時はそん時だよ！けど今日という今日は許すわけないだろ二口てめェェェ』

「ほらほらレシーブが乱れて…ってあ…鎌先、さん」

『…え？』

「おおおおおお、おう」

「えなんでそんなビビってんすか」

「ビビビビビビってねーし！」

「ビビってんじゃないすか」

『……鎌先、さん。いつからそこに…？』

「え…っと、黙って食われてろニラ野郎がァァァ、のとこらへん…」

『…そうですか』
あ"ーーーーーー終わった私ののどかな高校生ライフどころな人生終了したァァァ！部活初日でバレるとかホントどうかしてるって私の馬鹿野郎ーーーーー！

「プククッ…ざまぁ」

『二口ィィィィ！全部あんたのせいだ馬鹿野郎ォォォ(責任転嫁)』

とりあえず二口が悪い…そう！二口が悪いんだ馬鹿ァァァ！



　
「仲良いなこの二人」

「『よくないです』」

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