【黒バス】インタビュア 【黄瀬涼太】

１１部め ページ13

貴方side





頭の中で、描き続けた彼。









憎たらしくて堪らない彼。









いとおしい、彼。









黄瀬「探したんスよ…？








勝手に
どっか行かないでほしいッス。」









どこか、怒った様子の君。









なんだか、
それすらいとおしく思えてしまって。









黄瀬「Aっち…？」









無言の私に、問いかける彼、









もう、








もう逃げないよ。









もう、大丈夫、だから。









貴方「黄瀬くん、」









貴方「私は…









君のことが、好きです。」









貴方「もうダメだとか、









忘れられてる、とか。」









貴方「自分勝手に、諦めてて。









独りよがりで、傷ついてたのは
自分なのに。」









頬を温かい水が伝う。









貴方「今になって、」









貴方「君と出会えて、
やっと、気づいたんです。」









貴方「涼太が、好き。」









きっと、



今の私は酷い顔をしてるだろう。









泣きながら、笑ってるなんて。







気違いもいいところ。









でも。









貴方「まだ…っ！









まだ、間に合いますか…？」









一番綺麗、かもしれない。







なんて、思ったりして。

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