【黒バス】インタビュア 【黄瀬涼太】

９部め ページ11

黄瀬side

貴方「よろしく、お願いします」



黄瀬「よろしくッス！」





俺の記事の文字数が足りないとかで
二度めの取材に来たAっち。









心なしか、
この前の取材のとき見せてくれた
笑顔より、曇っている気がした。









貴方「ありがとうございました…」





黄瀬「あー！ちょっと待って!!」




貴方「 はい…？」









黄瀬「Aっちと俺って、
どっかで会ったこと、
無かったッスか？」









黄瀬「なんか、懐かしいんス。」





Aっちの顔が歪む。





それでも俺の口は止まらなかった。







黄瀬「どうしたんスか？

Aっちの笑顔、
曇ってる気がするんス。」








黄瀬「教えてよ、Aのこと。」









貴方「う、るさいッ…」








黄瀬「え…？」









貴方「うるさいって、
言ってんのよ!!



私がどれだけ苦しんだか、
分かるの!?



いいよね、涼太は。
全部忘れちゃったんだもん。


もう…ｯやめてよ。





これ以上ッ…
私を苦しませないで!!」


ダッ









黄瀬「Aっち!!」









気がついたら、


Aを追いかけていた。








(ちょっと待ってて。)






(もう少しで
思い出せそうなんだ。)






(あの日のこと。)









(君のこと。)

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