透明人間は人間に入りますか？【デュラララ】 (ページ6)

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05速いな、おい！ページ6

夢主side

「じゃあ俺はそろそろ行くよ」

シズちゃんに会いたくないしね、と付け加えて折原さんはすぐそこの細い路地に曲がっていく。

私は特に理由はなかったけどさようならという意味を込めて姿が見えなくなるまで見ていた。

あ、何か落とした？いや、落ちてたのかな？

気づいたら黒くて四角い物が地面にあった。

拾ってみるとそれは手帳で、拾い上げた拍子に挟んであった紙が落ちる。

シンプルな黒一色の手帳だから折原さんのかなと思い、紙をさっと拾い上げ折原さんが曲がった路地を見に行ったけど誰もいなかった。

速いな、おい！

仕方なく持ち主の情報を得るため紙を広げてみると手書きの地図が書かれていた。

手帳の見えるところには名前が書かれていないし(黒字で見つけられなかったわけじゃないよ！)、

表紙を捲った処にも名前はなかった。勿論反対側も確認済み。

手帳って中身に自分の名前とか書かないし完全にお手上げ状態。

「誰か折原さんの連絡さ……き」

折原さんに落としたか聞こうと思い、連絡先を知っている人がいないかと振り替えったが誰もいなかった。

その頃の皆は……

「さっき合ったイザイザと池袋最強のシズシズが___！」

「なるほどそれはとても美味しいね！」

狩沢との腐女子トークに花を咲かせていた。