そのリビングデッド、阿呆の子。【文スト】

しかしヨコハマは出ない ページ38

「そうだ、家出しよう」



拐われるし仕事多いし殺 されるし拐われるし。


なんだよこの組織。怖いよ。


という事なのでAちゃんは無い頭を絞って家出することを考えつきました。

そんで鴎外さんに反省してもらおう。


資料やらない奴がいるからって全部僕にやらせないでいただきたいんだよ。


何処がいいかな…海底…？山奥…？宇宙…？



「…よし、取り敢えず太宰さんに匿ってもらおっと」



云うが早いか軽く荷物を纏め、メモ帳に書き置きを残す。


『仕事が多すぎて疲れたし死 ぬのも痛いので労働放棄(ストライキ)します。死にゃしないので探さないでください』


うん、我ながら完璧。


そして荷物を入れた肩掛け鞄を持ち、窓から飛び出した。


一週間くらい家出しよう。




「太宰さあああん！！」

「！？」



探偵社の開いてた窓から軽やかに飛び込んで、うまい事そこにいた太宰さんに飛び付く。


太宰さんは驚きつつも確り受け止めてくれた。


そういうところ好きです太宰さん。



「…Aちゃんじゃないか。どうしたのだい、窓から入って来たりして」

「うええええ、助けて下さいぃいい」

「何だどうした太宰…小酒井！？何故此処に」

「国木田君も助けて下さい！」

「うわ莫迦抱き着くな！」



抱き着くなと云う割に引き剥がさないので満更でもないと判断しそのまま抱き着く。



「もう嫌ですううう、うわあああん」

「だからどうしたの」

「ぐす、…この間、仕事終わりに帰ってた時のことなんですが…

あの日、僕は五徹明けでした」

「…ご？」

「五徹です。
…組織に拐われた理由も三徹明けで栄養失調寸前だったのに、性懲りも無く仕事を増やして五徹もさせられて本当に栄養失調になって倒れてまた拐われました」

「成程、だからストライキしたと」

「もう厭ですあんな職場…転職したい…」

「じゃあ転職すればいい」


「はい？」

「私に伝手がある」



太宰さんはにっこりと笑って云った。

途中経過とコメ返→←うそ…僕拐われすぎ…？

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