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涼介side
顔は相変わらずぼやけて見えなかったけど、女性...というか女の子が、悔しそうに、でも泣きそうな声で俺の名前を呼んでた
周りは真っ暗だったな...
涼介「...ってかここ...昨日と同じとこか...」
周りをキョロキョロと見渡すと、真っ白な世界
さっきのはあいつが見せてたものなのだろうか
ぼけーっと考え事をしていると、後ろから走ってくる音がする
振り返るとその音の正体が昨日のあいつだということがわかったので挨拶をしようと手を上げる
涼介「ん、よぉ。お前なんでそんな汗だくなわけ？」
ここは夢の中だから汗かくとかはないと思ってるんだけどな...
「お前が気にするのはそこかよ！！」
涼介「え、夢の中でも汗かくの？」
「無視すんなよぉぉぉ！！！」
涼介「んで、昨日の続きは？」
「そんなことはどーでもいいんだよ！！お前今なにしてた！？」
涼介「何してたって...お前がわざわざ聞くことでもないだろ？それより話の続き...」
「あ"ー！俺はお前にさっきまで《何処》にいたかってきいてんだよ！！」
涼介「はぁぁ！？お前がやったんだろ！？夢は全部お前が見せてるって言ってたじゃねーか！」
「うるせー！さっさと教えろ！！」
涼介「お前だんだん俺に似てきてんな...」
「だーかーらー！！んな事どーでもいいんだよっ！」
涼介「あ、今日頭痛くなかったけどやっぱお前のせいだったんだなーあれ。」
「あぁぁぁ！！！もーじかんがねぇぇぇ！！！！」
...あぁ、うるさい...
涼介「分かった分かったから。今なにしてたか？ってお前にいう必要ないだろうけどいまさっき、なんか顔のぼやけた女の子が私これでよかったのかな？って俺に言ってきた。」
「その女の子ってどんな感じだった！？身長は？服は！？」
いきなり詰め寄られて思わずうろたえる
涼介「えぇ...？えーっと...背は俺と同じぐらいで、白色...いや、若干ピンクっぽかった気もするけど...ワンピース着てた。」
「やっぱり...」
涼介「いや何が...？」
「...お前が言ってること、さっき起きたことは...俺じゃない。」
え？
じゃあ誰が...
「...あみだよ。」
涼介「昨日の話で出た...？」
「そう。お前が聞いたことあるって言ったやつだよ。そいつがお前の夢のなかに入り込んできたんだ。何かおかしいと思ったら...あいつも夢の中のやつだったってことか...？」
もう1人の俺は頭を抱えた
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作者名：有谷 彩涼 | 作成日時：2019年6月21日 20時
