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「働くのマジで疲れる…。体がおーもーいー。」

「そういう割にはおそ松くん飲み込み早いけどね。」

「そりゃ、俺はカリスマレジェンドだかんね。」

「はいはい。」




おそ松くん初仕事の帰り道、一緒に帰りたいとのおそ松くんの要望に答え二人暗い街を歩く。


この感覚が久し振りで、何を話したらいいのか全く分からなかったけどやっぱりなぜか安心しちゃう。



「何で会社に入ったの?…おそ松くん遊んで暮らしたいとか言ってたじゃん。」

「あー、……流石に松代から怒られて…仕方なーくな。」

「そりゃ怒るに決まってるよ。逆にずっとニートとしてやっていけてたことがすごいと思う。」

「…いやぁ、相変わらず手厳しいこって。…お陰でお馬さんも見れないしパチも無し。いやぁ、辛いねぇ。」

「それが普通の人の生活だよ。」




空を仰いで小さく息を吐くおそ松くんの横顔がいつもと違ってフィルターがかかったようにきらめいて胸の奥が大きく音を立てる。


溢れだしたら止まらないこの気持ちは押さえつけても止まらない。


気づけば降り積もった感情が思わず口から出てしまう。



「何で、図書館にいなかったの。」

「…え?」

「一ヶ月、図書館に来なかった。私ずっと待ってたのに。」

「ちょ、ちょ、A?」



もうどうにでもなれ。

ぽたぽた落ちる雫に慌てたおそ松くんの様子が目に入った。


それでもいいの。
これ以上この感情を止められるはずがなかったから。




「私の隣にいたおそ松くんの感覚が今でも、忘れられなくて…それで、それで私、こんなこと思うなんて馬鹿げてるって思ったけど、おそ松くんのことずっと待ってたんだよ。

待ってたらいつか来てくれるって思ってたから…もう、おそ松くんのばか!

私おそ松くんのこと___」




好きになっちゃったじゃんか、そう言おうとした瞬間私の体は誰かによって抱きしめられる。


それが、おそ松くんの胸の中であることはよく分かった。





耳元で聞こえたのは小さな溜息と上ずった声。




「健気で可愛すぎんだろ……もー、俺のこと萌え殺す気なの?」

「……へ?」

「俺から先に言わせてよ。」




ばっと体を離され見上げた先には頬が真っ赤で照れくさそうに鼻の下を擦るおそ松くんの姿。


意味も分からず首を傾げているとその笑みは徐々に穏やかなものになっていく。



「好きだよ。出会った時から…いや、隣に座った時からずっと好きだった。」




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あやめん - 神か………… スッゴい面白かった! (2018年5月16日 21時) (レス) id: 484bc4ca56 (このIDを非表示/違反報告)
猫きーちゃん(プロフ) - 神小説きたあああああああああああ (2018年5月7日 18時) (レス) id: 53cbda7169 (このIDを非表示/違反報告)
まんねんみ(プロフ) - めっちゃ面白かったです! (2018年5月2日 17時) (レス) id: f6a1ac4a43 (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ。(プロフ) - やはり毎回面白いです。また楽しみにしてます! (2018年4月30日 21時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来夢*゚ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/  
作成日時:2018年4月30日 20時

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