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「めずらし、今日は本じゃないんだ。」


頭上からそんな声が降ってきて顔を上げる。


「やっほー。」と手をひらひらさせながらおそ松くんが立っていた。
今日は赤色パーカーじゃなくて赤色のつなぎ。


いつも見ない服装に急に色っぽさを感じてしまってどくん、と胸が音を立てた。

にし、と笑う顔が今日も眩しくて一瞬息をするのも忘れちゃう。


きらきら輝いててかっこいい…。



「へ?…おーい、どうかした〜?」

「う、え、かっこ、…じゃなくて!!」

「お、おう、落ち着け…?」

「久し振りに本格的な料理でも作ってみようかなって雑誌漁ってた。」

「意外、A自炊してんの?」

「一人暮らしだしそれくらい当たり前だよ。」

「マジかー!一人暮らしの女の子とか良物件じゃん!」

「私おうちじゃないんですけど。心の声ダダ漏れだからねおそ松くん。」



隣でけらけら笑うおそ松くんを見ながら一つため息。

女の子を物件としか見てないおそ松くんに一体彼女はいつ出来ることやら。


ずい、と距離を詰め寄られにっこり笑顔なおそ松くんの顔をじっと凝視しているとややあって彼は口を開く。


絶対いい事じゃないな。

きらきらおめめがその事をよく物語ってる。




「今度お前ん家行かせて!」

「却下。」

「えええ〜けちけち!!」

「普通良物件だーとか仮にも女の子の前で言った後にそういう事言う?デリカシーないなぁ。」

「別にこの歳になりゃどーでもよくなってくんのよね〜。」

「その割には望み高いくせに。」

「うるせー!」


ガタン、と大きな音を出して立ち上がるのと同時に周りの目は一斉に彼に集まる。

恥ずかしそうに頭を掻いたおそ松くんが座ると私は今までの本を全部持って立ち上がった。



「図書館ではお静かにどうぞ、おそ松くん。じゃ、またね〜。」




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あやめん - 神か………… スッゴい面白かった! (2018年5月16日 21時) (レス) id: 484bc4ca56 (このIDを非表示/違反報告)
猫きーちゃん(プロフ) - 神小説きたあああああああああああ (2018年5月7日 18時) (レス) id: 53cbda7169 (このIDを非表示/違反報告)
まんねんみ(プロフ) - めっちゃ面白かったです! (2018年5月2日 17時) (レス) id: f6a1ac4a43 (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ。(プロフ) - やはり毎回面白いです。また楽しみにしてます! (2018年4月30日 21時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来夢*゚ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/  
作成日時:2018年4月30日 20時

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