【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ16)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:117,385 hit

Dream story.014 ページ16

「いきます！よーい……」

ピーっと、つくしさんが鳴らすホイッスルと共に私たちのキックオフで試合開始。

ポン、と左側にボールを渡した後すぐにクラリオさんは前へでていく。

それに着いていくようにドリブルを始める。

まずは灰崎君と吉良さん、それから豪炎寺さんが通さんと言わんばかりのプレッシャーをかけに来た。

本当に昨日あったばかりなのかと思わせるかのような連携で、ボールカットしようとトラップをかける3人。

クラリオさんはこちらへ戻ることなく、MFの最後方ラインで足を止めてこちらを見ていた。

……やるしかないか。

3人から距離を取るように、ボールごと後ろへバックステップを大きめにとる。

着地する際に、両腕を交差させながら手のひらを勢いよく地面に叩きつける。
起き上がる反動とともに巻き起こった砂埃は、1つの物質として集まっていく。

私よりも数倍近く大きい、巨人だ。

「"怒号の巨人(ロラージャイアント)"」

交差させていた両腕を勢いよく解放するように左右へ開いた。

私の動きとともに巨人が動くことにより、FWの皆は勢いよく吹っ飛んでいく。
……後でぶち切られそうだなぁ。

なんて呑気に思っているうちに、クラリオさんが動き出したのを見計らって、強めのロングパスを繰り出した。

それを難なく受け取った彼は、"ダイヤモンドレイ"を打ち放つ。

そのシュートは、ほかの選手を薙ぎ払い、GK3人が立ち塞がっても尚ネットへと突き刺さって行った。

それは、後ろにいたはずの選手を吹き飛ばしてしまうものでもあった。

同時に、ドームの上にある照明の光を反射して光り輝いていたために、私がそれに魅了されるほど美しいものでもあった。

朱月ちゃんの技1歩手前イラスト載せました↓
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Rakugaki_Juga/