おしのびでお城下ー最終章ー ページ19
破落戸1「お嬢ちゃん、一緒に遊ばねぇ?」
A「あの!私は!」
どうしよう.....私は咄嗟に鶴姫を背に隠した。
鶴姫「お母さま.....」
鶴姫も震えていた。
A「.....大丈夫だから!」
破落戸2「エ!?お母さま?母娘なのかよ!」
破落戸3「じゃあ人妻じゃね?」
破落戸1「いいなぁ、そそるじゃねぇか!」
破落戸たちは厭 ら し い下品な笑い声をたて、私の手首を引っ張った。
A「やめなさい!誰に対してこんな....!」
破落戸2「『誰に対して』か。お前.....」
どうしよう!鶴姫もいるのに!私は不安で仕方がなかった。
破落戸たち「「「ぐぁっ!ぐ!ぎゃあ!」」」
A「!」
私の手首を引っ張ったかと思うと破落戸たちは急に悲鳴を上げだした。
どうやらなにかに引っ張られてないるようだ。
万斉「そこまでだ!」
A「万斉殿!」
鶴姫「お父さま!」
振り返るとそこには万斉殿がいた。
万斉殿が自前の三味線で破落戸共を括り上げていたのだ。
万斉「主ら!その女子共を離せ!穢い手で触れるな!」
破落戸共は去った。
やっぱり万斉殿には敵わない。当然だ。
A「あ.....ありがとう、万斉殿。」
万斉「上様とかわいい愛娘に逃げられたものでな。」
万斉殿は微笑した。
万斉「幕臣たちが血眼になって探しているでござる。皆、上様が消えて大変な騒ぎになっておったぞ。」
A「.....そう.....か.....」
保科の叔母上たちに迷惑をかけてしまったな.....
三人で家路を急いだ。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時