お説教とそれから ページ20
保科正之「姫さま!あなたさまはもう公方さまなのですよ!皆どれほどあなたさまのことを探し回ったか!あなたさまも鶴姫さまも!万斉の方さまが助けてくださったからよかったものの.....!あなたさまにもしものことがあったら、私は.....!私は.....!」
叔母上さまは泣きそうな表情をしていた。
A「申し訳ありません.....叔母上さま.....」
こういうときは叔母上さまは私を昔のように『姫さま』と呼ぶ。
保科正之「まぁ.....わかってくださればよろしゅうございます。今後、このようなことのないように。」
A「.....わかりました。」
私がそう言うと叔母上さまは部屋を後にした。
私は考えた。私のことをいちばん考えて大切に思っていてくださるのは叔母上さまだ。
叔母上さまであり、家臣でもある。
お互い複雑な立場だが、それでも私を支え、守ってくださるのは叔母上だった。
翌日、政務のときに折角なので、お城下で見てきたすべてを話した。
天麩羅を食べるにはお金がいること、
本屋さんというところに行ったこと。
それから、例の療養所と破落戸のことも.....
私はそれらは民の意見なのかもしれぬと思った。
これには幕臣の大岡忠相をはじめ、たくさんの人たちが協力してくれた。
だから私は江戸に『目安箱』なるものを作った。
それから日本初の国立病院も作った。
『小石川療養所』である。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時