これだけは譲れない―�� ページ4
ただ、少し困っている事があります。
それというのが、
「………うん…うん…」
「…えっと、何か？」
「いやぁ…Aちゃん、ホント日に日に可愛く美人になっていってるよねぇ…」
「………えっと」
「あーもう耳まで赤くなっちゃうのホントに可愛いっ！」
彼は私と一緒にいると、これでもかという程私の事を褒めちぎってくるのです。
家族以外の人達から褒められた試しがろくにない私はどうしても戸惑ってしまい、照れてどんな顔をすればいいのか分からなくなってしまうのでせめて人前ではやめてほしいのですが、
「あの…そういうのは…その………」
「Aちゃんが可愛いから可愛いって言いたくなるの！
は〜…可愛い………」
こんな調子で、取り合ってくれません。
気付けば、彼がこうして私の事を褒めちぎり始めるとクラスメイト達が妙に優しい顔をしてこちらを見ているという光景が当たり前になってきました。
何故そんな顔をしてこちらを見るのでしょう。というか見るぐらいなら誰か「そのくらいにしてやれ」と止めてください。恥ずかしいので。
とまあ、多少こういう事をされる為恥ずかしいとは思うもののそれなりに楽しい学園生活を送っていた私の元にここ最近、気掛かりなメッセージが両親から届きました。
その内容というのが、「すずが『お姉ちゃんと同じ高校に行く』と言い出しダメ元で受験させてみたら合格してしまった」、というものでした。
私が家族と離れて早二年。妹は何を思ったのか、そんな事を言い出して両親の言葉を聞かなかったそうです。
彼女は私と比べるとそこまで勉強をする方ではなかったし、特別出来る方でもありませんでした。
故に、高校には合格しなければ入れないし受験だけさせるかという話になったとの事。
両親は彼女が私と比べて学力がある訳ではない、と甘く見てしまい知らぬ間に試験勉強をしていた妹はあっさり合格してしまったのだそう。
因みにそれを聞いた祖父母は溜息を付き、両親につらつらと説教をしていたそうです。なんだか、その光景を直接見た訳ではありませんが妹にされるがままだった私を慰めてくれていた祖父母の事ですし容易にどんなふうに説教をしていたのか分かってしまいます。
彼女があの強欲を捨ててくれていたならいいのですが…
そんな心配をしているうちに、妹は遂に家族と一緒にこの街に引っ越すという条件付きではありますが、私のいる青葉城西高校にやってきてしまったのです。
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Guilty(プロフ) - モモさん» コメントありがとうございます、キャラの把握、そして溺愛っぷりはかなりこだわって書いてますのでそう言って貰えると嬉しいです☺ (2023年2月23日 13時) (
レス) id: 4d6b8818fd (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 及川さんの溺愛っぷりがすごいです！キャラがちゃんとつかめていて、見ててすっごく面白です！！ (2023年2月23日 13時) (レス) @page44 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - あさん» 長らくお待たせしてしまいましたね😅文章の書き方はこだわっているつもりですのでそう言って頂けると嬉しいです、ありがとうございますo(_ _)o (2022年9月11日 19時) (レス) id: 7dfd57a894 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ここここ更新されてる😭ずっと待ってたんですよ！！1話1話の文の書き方好きです (2022年9月11日 18時) (レス) @page29 id: a182ab6823 (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - あさん» 毎晩覗きに…！？Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉマジですかありがとうございます、そんなに期待されていたとは…毎日更新が出来ないのが申し訳ないです、必ず近いうちにまた更新させて頂きますm(__)m (2022年8月23日 2時) (レス) id: 7dfd57a894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Guilty | 作成日時：2021年7月8日 14時
