はちみつハニー☆▲●【swapPapyrus】 ページ5
一応恋愛系です！
一部自己解釈注意
Cala「……」
ヤツが持つナイフが彼に向かって行く
それに早く気付いた私は
咄嗟に足を動かしていた
SP「っ……！？A！？」
刺された場所が熱い
貴「……」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
……少し時が経った
あの時の悲惨な出来事は
ベリーも皆も彼女の事は喋らない
……まぁ覚えて無いのだろうね
しかしなぜか俺だけ記憶が残っていた
そして思い出す
【甘い声が溶けるように 僕の上で響く
喉の奥、絡みつく 蜂蜜が溢れた】
あの時言おうとして喉に引っ掛かった
言葉が蜂蜜のようにドロドロと溢れて来た
考えるだけで胸が苦しくなった
【「君がここに居るみたいだ」】
何となくそう思ったのだ
【落とされてひび割れた瓶の中 ただ僕は
君の名を搾り出した 届かない掌で掴むのは
有り触れた現実の内側だった】
記憶を詰めたビンが割れたような
あの感覚は忘れられない
「……A……」
あの子の名前を言っても
もうこの世界には居ない事は分かってるさ
あの時自分がもう少し早く気付いていれば
こんな事にはならなかったはずなのに
現実は本当に嫌になる
【流れていく蜂蜜を撫でるように走る
不安定な気持ちにまた足を取られた
立ち上がる事でさえ痛いと思うのは
状況を上手く理解してないからだろう？】
忘れようともした
でも、どうしても君、Aの事が
忘れられなかったんだ
【酸いと甘いを舐め分けるのは無理だから
僕には君が居てくれればいいよ】
ただ、居てくれるだけで良いんだ
【冷えた胸が悲鳴を上げるように
ただ僕は君の名を叫びました
頼りない両腕で掴むのは
緻密に組まれている優しさなんだ】
…まぁ、どんなに叫んだって…届きやしないけど、
タバコの煙がゆらりと揺れた
【I didn't mean to hurt you
If I have excuse, that's it
Every time I love you, perhaps I make you cry
That's the way it is but I am satisfied anyway
Because "honey" is so sweet】
(君を傷つけるつもりなんてなかった。
でもそんなの僕のいいわけだよね
いつでも君を愛している 君を傷つけ泣かせるかも
しれないけど
･･･そんなものでしょ？僕は満足だ
だって君は
蜂蜜のように甘いから。)
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名：水藍青海 | 作成日時：2018年9月13日 15時
