おにぎり宮の店主さんに一目惚れした【宮治】 (ページ28)

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体調も万全完全復活

お昼休みにもご飯買いに来たけど
その時は昼時って事もあって混んでたし。

何より元カノさんも来ていて宮さんに絡んでいたので
軽く会釈をして泣く泣く店を出たのだ。悔しい

数日ぶりの宮さんだというのに…

なんで元カノまで普通に食べに来てるんだよ(4割くらいは私のせい)

ので、仕事終わりの夜現在

本日二度目のおにぎり宮

今日こそ、今日こそお出掛けに誘うぞ

よし、と一つ息を吐き扉に手をかけた

『こんばんはー……おっ、その後ろ姿は角名くんだね？』

｢ん、ほふはれ｣

『うん、お疲れさま』

振り向きもぐもぐ角名くん、これはレアだな。写真撮っておこうかな

携帯を取り出した私に何かを察知した角名くんは
すぐにご飯を飲み込み温かいお茶をズズっと啜った。美味しそうすぎる

『あのぉ〜、お隣ぃ座ってもぉ良いですかぁ〜？』

｢だる絡みやめて｣

『すんませんした』

突っ込みながらも、座れるように
隣の椅子に置いていた自分の荷物をどかしてくれるあたり、

『…角名くんツンデレ説』

｢んな訳｣

空いた角名くんの隣に座って
渡辺くんと感動の再会(今日のお昼ぶり)を果たし、オーダーを取ってもらった

『ふー…』

料理が来るまでの間、恐らく休憩中であろう宮さんのことを考えながら
脳内でお出掛けにお誘いするシュミレーションをしている

｢なんで今日そんなにソワソワしてんの？｣

『え？分かる？』

｢めっちゃ分かる｣

『実は＿＿』

私は、角名くんに事情を話した
そしたら｢大丈夫、頑張れ｣って応援してくれた

優男の周りには優男しか居ないのか…

『大丈夫かな、本当に』

｢めっちゃ弱気じゃん｣

『だってさぁ…』

テーブルにおいていた手に目線を落とした時
注文していたおにぎりが視界を妨げる

『…はっ！！来た！めし！』

一気に意識をご飯に持っていかれてしまった
なんて単純なんだ私は

｢女の子がめし言うなや｣

そして、頭上から聞き慣れた大好きな低めの声。

『わっ！宮さんこんばんは休憩終わりですか？！お疲れ様です！』

｢お疲れさん。今日二回目やな来んの｣

『数日会えなかった寂しさを埋める為にたくさん来ないとと思って』

｢そないに俺に会いたいんか｣

『ええ、24時間365日一緒に居たいですね』

｢おっほ。プロポーズみたいじゃん｣