他愛ない話 ページ10
Aside
[プルルル.]
コールがなっている間、猫を膝に乗せて待つ
そういえば、名前…もうちょっと待ってて…
[ピ]
さ「もしもし〜」
『もしもし、さとみ?』
さ「そうだよォ〜どうした?」
『単刀直入に言おう、筋肉痛来てる?』
さ「筋肉痛?…来てる」
『お揃い…僕も来てる』
さ「どうやらジェルとるぅとくん以外全員なってるらしいぞ」
『まじかァ…』
さ「ころんなんて以ての外だとよ」
『ころころ…叫んでそうだなぁ』
さ「ご名答、さっき電話したらぎゃあぎゃあ言ってたよw」
『てーへんだ…』
さ「つーか珍しいな、アスレチックの日は分かるけど結構まだ朝早えぜ?大丈夫なのか?」
『筋肉痛の痛みで寝るも寝れなくてね…いややっぱり普段から体動かしてないと翌日痛いな…』
さ「あんま動かないようにした方がいいと思うぞ?」
『安静にしておくよ…さとみもね…』
さ「あ、そーだ。何か大量のアイス貰ったから届けに行くわ」
『アイスとな…?』
さ「そ、夏だからか分かんないけど近所の方から」
『じゃあ、取りに行くよ!』
さ「俺が行くよ、筋肉痛なんだろ?」
『そうだけども…』
さ「筋肉痛の時は無理に動くと治りも遅いし大変だから俺が行く。」
『あ、ありがとう…それじゃあ…頼みます』
さ「はーい」
[プツ]
……って待てよ?
家に来るって事だよね?
中に入るかは否かとして玄関からでも見えるやん…?
女の子が来るとかそういうのじゃないけど、散らかってるから
掃除…掃除ぃ…
僕は傍にあった落ちている本を本棚に戻して
生まれたての小鹿の様にプルプルとした足で
玄関と部屋の掃除を始めた
大掃除、とまでは行かないがせめて目のつく所だけは掃除しておかないと…ぐぬぬ…
─かれこれ筋肉痛と対峙しながらも─
『はぁ"…き、筋肉痛…』
銃にでも撃たれたのか?と言うくらい大袈裟に見えるが本気で痛いのだ…
[ピンポーン]
『は、はーい』
インターホンを確認するとさとみがビニール袋を上にあげて「来たぞー」と言う
[ガチャ]
さ「おう、大丈夫か?」
『い、いやあまさかこんな筋肉痛になるとは…あ、汚くてごめん…』
さ「全然汚くねぇよ?寧ろ綺麗って位」
『外暑かったでしょ、お茶でも飲んでいってくだせえ』
さ「外あちぃよ…え、いいの?」
『届けてもらったし…少し外の気温下がるまで』
さ「助かる…それじゃお言葉に甘えてお邪魔します」
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作者名:黒凛蝶 | 作成日時:2019年12月29日 21時