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呻き、嘆き、掠れた叫び。
それだけが村を満たす。
最もObsidianは加減したらしく、大怪我といえど死ぬほどではない傷ばかりを村の存在につけていった。
彼に立ち向かうほどの勇気がない存在にも相当なトラウマを植え付ける光景だろう。
自分の邪魔をする存在が一通り動けなくなった事を確認して、Obsidianは立ち尽くしたままのNightmareの方を振り返った。
「何で、こんな……」
本当はありがとう、と言うべきだった。確かに悲惨な現状だが、それでも自分のことを助けてくれた彼に、こんな事を言うほどの立場に自分はいないはずなのに。
震える声から伝わってくる恐怖にObsidianは首を傾げつつも答えた。
「復讐。」
あまりにも端的で、しかしそれで納得のいってしまう単純な言葉だった。彼はそのまま言葉を続ける。
「君を連れ出したのはね、僕の復讐でもあるんだよ。君だって虐められている当事者、世界が違えどここの奴らに虐められた被害者なんだからさ。
復讐っていうのはそう、文字通り。でもちょっと違う……倍返しなんかじゃない、僕は今まで散々無抵抗の僕を甚振って笑ってきた奴らにまとめてお返しするだけ。全部をね。」
さも面白可笑しい事を話しているように、クスクスと笑って塵だらけになった手を振る。
「だってそうでしょ？強くないとこの世界じゃ生きていけない。
でも逆に取れば、強くなって彼奴らを殺すなり服従させるなりすれば、僕はもう傷つかなくて済むんだ。そうしたら、僕も兄さんも幸せになれる。」
ゆっくりと自分の方に歩いてくるObsidianが先程とは別人のように見えて、Nightmareはほんの少しだけ後退りした。
最もその行動は意味をなさず、距離を離した分よりも詰められてしまったが。
「君もやってみなよ、復讐。理不尽な暴力に怒っていい、憎んでいい、やられたんだからやっていいんだよ。」
もう手の届く距離だ。いつ彼に殺されるかもわからない。
復讐なんて言葉を思いついたことなんて一度もなかった。だって悪いのは＿＿＿
「そんなの……違うよ、僕が虐められているのは、僕のせいなんだ……」
産まれてきてしまった自分のせいだからだ。
一方Obsidianは不思議そうな、怪訝な顔をしてNightmareを覗き込んでいた。
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螺子 - 続きが気になる病に罹りました!!のんびり更新待ってます〜!! (2023年2月1日 17時) (
レス) @page19 id: ef6865ad9b (このIDを非表示/違反報告)
もふわた【きまぐれ極低浮上】(プロフ) - 星雪桜さん» コメントありがとうございます、シャタド君にはネガティブのために(大抵が度を過ぎた)悪戯をしてほしいな、と……完全なる幻覚ですが、やんちゃしていてほしいですね…！！ (2023年1月14日 13時) (レス) id: 16b00589d0 (このIDを非表示/違反報告)
星雪桜(プロフ) - そちらのお宅のShattered、ちゃんとネガティブ採取しようと動いて… ｶﾜｲｲ。(本当はそれが正しいのですが)初コメ失礼致しました。 (2023年1月14日 11時) (レス) id: 2d02a9e0d3 (このIDを非表示/違反報告)
もふわた【きまぐれ極低浮上】(プロフ) - 宇治露 歩阿さん» 思いついたら気ままに書いていこうと思います。 (2023年1月13日 8時) (レス) @page9 id: 16b00589d0 (このIDを非表示/違反報告)
宇治露 歩阿(プロフ) - 新作楽しみにしてます (2023年1月13日 0時) (レス) id: 0bb7a6f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふわた【きまぐれ極低浮上】 | 作成日時：2023年1月11日 19時
